PMS/生理 フェムテック/ケア by 木川誠子

年末年始のデトックスにも! 婦人科系疾患に効果が期待できるツボ

肩や首、腰など、痛いところを押したり、さすったりして楽になった経験はありませんか? まさにそれがツボを刺激したことによって得られた体感です。今回は国家資格を保有する鍼灸師である栗本夏帆さんに、PMSや生理痛の緩和につながるツボをレクチャーしてもらいました。年末年始のデトックスとして、ぜひチャレンジしてみて。

※2021年12月29日に掲載した記事です。

ツボは2000年以上の歴史がある伝統医療

「ツボは東洋医学の気の概念です。

気とは生命のエネルギーのことを指しています。そのため、気が不足したり、滞ったりすることでバランスが崩れて不調が起きてしまいます。これが、「病は気から」と言われるゆえんです。

気は身体中に張り巡らされている、栄養の通り道である経絡(けいらく)によって全身に巡っていきます。ツボはその経絡に沿って全身に点在していることから、刺激をすると気が調整され、流れがスムーズになることで体調が整います」

ツボはピンポイントに刺激しなくてもOK

「ツボを刺激しましょう」と聞くと、該当部分をピンポイントで押すのかなと思いがちですが、必ずしもそういうわけではないそうです。

「そもそもツボは、痛いところを押したり、さすったりしたら楽になったという経験の蓄積で、刺激するとさまざまな効果が期待できる場所として確立しました。

そういった成り立ちがあることもあり、明確にツボの位置を知らなかったとしても、気になる症状があるところを含めた、その周辺を押してみたり、さすってみたりすることが大切です」

女性ホルモンとツボの関係性は?

現在、WHO(世界保健機関)によって定められているツボは361カ所。その中には、生理痛、月経異常、乳腺症、更年障害など、婦人科系の疾患に用いられるツボもあるそうです。

「女性ホルモンのバランスを整えるツボは多く存在していますが、だからといって生理痛があるからツボを刺激しようとはなかなか思わないですよね。ただ、生理痛がある時に下腹をさすったり、カイロなどで温めたりしたことはあるのではないでしょうか。そのセルフケアがツボへの働きかけになっています」

実は、知らず知らずのうちにツボの恩恵を受けているかもしれません。ただ、無意識にお腹をさするよりも、意識してさすったほうがその効果を得ることができます。ぜひツボを知った上で、意識しながらケアをしてみてください。

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木川誠子
出版社勤務を経て2009年よりライター・エディターのフリーランスとして活動。ウェルネスや美容、ライフスタイルのコンテンツを発案し、ディレクションから執筆まで一貫して携わる。2016年から兼ねてより関心のあったフェムテック領域に本格的に取り組み始め、フェムケアをはじめ、五感を通して自分を知るための”フェムアートプロジェクト”を立ち上げる。2022年には「株式会社k company」を設立し、その実践の場を創造・提供している。ライフオーガナイザー1級/アロマ心理/公認フェムテックマイスター(TM)