PMS/生理

FEMTECH/FEMCARE

by 木川誠子

年末年始のデトックスにも! 婦人科系疾患に効果が期待できるツボ

肩や首、腰など、痛いところを押したり、さすったりして楽になった経験はありませんか? まさにそれがツボを刺激したことによって得られた体感です。今回は国家資格を保有する鍼灸師である栗本夏帆さんに、PMSや生理痛の緩和につながるツボをレクチャーしてもらいました。

ツボは2000年以上の歴史がある伝統医療

「ツボは東洋医学の気の概念です。

気とは生命のエネルギーのことを指しています。そのため、気が不足したり、滞ったりすることでバランスが崩れて不調が起きてしまいます。これが、「病は気から」と言われるゆえんです。

気は身体中に張り巡らされている、栄養の通り道である経絡(けいらく)によって全身に巡っていきます。ツボはその経絡に沿って全身に点在していることから、刺激をすると気が調整され、流れがスムーズになることで体調が整います」

ツボはピンポイントに刺激しなくてもOK

「ツボを刺激しましょう」と聞くと、該当部分をピンポイントで押すのかなと思いがちですが、必ずしもそういうわけではないそうです。

「そもそもツボは、痛いところを押したり、さすったりしたら楽になったという経験の蓄積で、刺激するとさまざまな効果が期待できる場所として確立しました。

そういった成り立ちがあることもあり、明確にツボの位置を知らなかったとしても、気になる症状があるところを含めた、その周辺を押してみたり、さすってみたりすることが大切です」

女性ホルモンとツボの関係性は?

現在、WHO(世界保健機関)によって定められているツボは361カ所。その中には、生理痛、月経異常、乳腺症、更年障害など、婦人科系の疾患に用いられるツボもあるそうです。

「女性ホルモンのバランスを整えるツボは多く存在していますが、だからといって生理痛があるからツボを刺激しようとはなかなか思わないですよね。ただ、生理痛がある時に下腹をさすったり、カイロなどで温めたりしたことはあるのではないでしょうか。そのセルフケアがツボへの働きかけになっています」

実は、知らず知らずのうちにツボの恩恵を受けているかもしれません。ただ、無意識にお腹をさするよりも、意識してさすったほうがその効果を得ることができます。ぜひツボを知った上で、意識しながらケアをしてみてください。

生理前、生理中の症状緩和に有効的なツボ

おへそから指4本分下にある【関元(かんげん)】
「子宮に近いところのツボです。中指をメインに、人差し指と薬指も添えながら、心地いいと思うくらいの圧で押したり、さすったりしてみてください。生理前のイライラなどの症状に働きかけてくれます」

脚の内くるぶしの頂点から指4本分上にある【三陰交(さんいんこう)】
「このツボは、生理開始予定日の1週間前から温めておくことで生理痛の緩和につながります。薬局などで手軽に買えるお灸でのセルフケア、または足湯、レッグウォーマーで温めることも有効的です」

手の甲側の親指と人差し指の骨が交わる部分にあるくぼみ【合谷(ごうこく)】
「生理中の症状緩和につながるツボです。親指の腹を使って押したり、グリグリと押し回してみてください。このツボはさまざまな不調にアプローチしてくれる万能さがあります。生理中に限らず、普段から刺激を与えるのも良いです」

気になる部分は温める

「何かしらの違和感がある場合は、気が滞っている証拠です。特に寒い季節は身体の冷えが不調を引き起こす大きな要因になっている可能性もあります。常日頃から、凝りや痛みなど、気になる症状がある場所は温めることを意識してみてください。

ペットボトルに入ったホットドリンクなどを肩やお腹に当ててみたり、お風呂に入った時、首回りや背中に温かいシャワーを当てることもおすすめです」

そうすることで生理前、生理中の症状緩和、さらには身体の巡りが整うことでデトックスにもつながります。正確な場所が分からなくても、ツボの存在を意識しながらケアをしてみることで生理前、生理中も健やかに過ごせるかもしれません。ぜひ、試してみてくださいね。

 

栗本夏帆氏
グラン治療院の統括院長。国家資格を保有する鍼灸師として活動しながら、「一般社団法人 日本温活協会」の温活士としても活躍。女性限定の膣サロンを立ち上げるなど、勉強会や啓もう活動にも励んでいる。https://biyoshinkyu.net/

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木川誠子
ライフオーガナイザー1級、アロマ心理の資格を保持。出版社勤務を経て2009年に独立。編集者・ライターとしての経験を活かし、ライフスタイルを仕立てる(tailor)を意味するライフスタイラーとして、美容や食など様々な角度からライフスタイルの情報を発信。ライフスタイルは感性や感覚、体験などで構築されて、ひとりひとり異なるもの。自分自身で感じた感覚を大切に、独自の体感や実感を取り入れながら、雑誌やWEBメディア、カタログなどでの執筆活動をはじめ、メーカーブランディングなども行う。また、姉妹で、完全予約制のプライベートショップ「KIRA CLOSET」を主宰し、ワークショップや食事会を企画、開催。食事会でのメニューはお手軽でありながら、さり気ないおもてなし感が特徴で、レシピは定期的にメディア掲載中。