フェムテック/ケア by 保住ひろえ

『卵子凍結』の手順や費用は? 痛みはあるの?

排卵誘発剤の副作用はある?

排卵誘発剤を用いた場合に、多くの女性が心配するのは仕事やプライベートとの両立。自己注射で簡単に排卵の誘発ができるといっても、痛みなど身体に何かしらの副作用はないのでしょうか。杉山医師は「食べすぎたあとのような腹痛が続く」と例えます。

「食べすぎたあとの腹痛というと、10~20分を予想されると思いますが、3日間ほど収まらないと思ってください。いろいろなホルモン剤を投与して、多少は痛みをやわらげることができます」

しかしこの痛みは、より多くの採卵を希望して、排卵誘発剤をたくさん使用した場合に多いのだそう。

「排卵誘発剤の効き目には個人差があり、それは事前のホルモンチェックで予測できます。注射をどのくらい使用するかは、希望の採卵数によって相談しながら決めます」

妊娠に必要な凍結卵子の個数は?

凍結保存した卵子の融解後の生存率や受精率、妊娠率を配慮すると、できれば10個以上の採卵が望ましいとされています。なるべく多くの卵子を凍結保存したいけれど、痛みに耐えられるか心配という方も多いのではないでしょうか。杉山医師いわく、

「1回の採卵数を10個くらいにしておけば、ひどい副作用はでません。ただ卵子凍結は一定の費用が掛かりますし、1回のことならやはり欲張りたいですよね。私は来院される方に、なるべく多く採卵するのが望ましいので、できる限りお腹が痛いのは我慢してください 、と伝えています。2回、3回と何回も卵子凍結をすることもできますが、時間も費用も2倍、3倍とかかってしまいます」

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  1. 【メディア掲載情報】杉山力一医師のインタビュー記事がフェムテックTVに掲載されました ~『卵子凍結』の手順や費用は? 痛みはあるの?|杉山医師にあれこれ聞いてみた・後編 | Grace Ba

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保住ひろえ
1993年生まれ。ファッション誌のエディターを務め、美容系IT会社のコンテンツ制作部・ディレクター兼ライターに。ビューティー&ヘルスケア系のテーマを中心に執筆中。