PMSの対処法!こんなとき男性はどうしたらいい?
男性向けのセミナーを通して、PMSによるパートナーの諸症状に悩む男性が多数いることが判明! そこで個性ある3名がお悩みに回答します。男性向けのセミナーで講師を務めてもらった中田航太郎先生には医学的な視点から、PMSや月経とも向き合いながらバリバリと仕事をこなすワーキング女子には女性がサポートしてもらったらうれしいなという視点で、女子ともざっくばらんに月経の話ができる小野寺氏には、女性から神対応と言われるコツを教えてもらいました。
■職場の同僚の場合
お悩み①
月経前なのか、月経中なのか、ふらふらの状態で仕事をこなすことも。普段は完璧にこなせるのにミスもたまに見受けられ……。同僚として何かサポートできることはありますか?
<中田航太郎先生>
月経前なら……
ふらふらしている場合はホルモンの乱れによる症状の可能性が高いです。女性ホルモンの変動に伴って自律神経の働きも変動し、それによってめまいがしたり、何となくぼーっとしたりします。PMSの症状が強いのであれば、その症状を緩和するピルを内服するのもひとつの方法です。
月経中なら……
過多月経による貧血の可能性も。たとえば、立ち上がったときにフラッとするなら貧血か自律神経の乱れが考えられるので、健康診断の結果などで健康に問題がないかどうか調べてみてください。頭に血液が十分送りだせていない状態なら、横になると楽になることもあります。脱水状態で循環血液量が下がっていることもあるので、ぬるま湯などの水分を補給させてあげてください。休んでも改善しない場合や、ふらつきを繰り返す場合には必ず病院を受診するようにしてください。
<ワーキング女子>
無理のない程度に働いてもらうのが大前提。間違っても「ひょっとしてPMS?」などとは聞かないこと。そんな日もあるさと、フォローするのが効果的。
本人があらかじめPMSの周期を把握してるなら、体調が悪い時期を上司や同僚に共有してもらってはいかがでしょうか。本人も仕事をうまく回せないのはストレスを感じるはずなので、手助けしてもらってでもやり遂げた方が精神衛生上良いはず。
もし、時間に余裕があるなら1時間でもいいので、仮眠をとってもらうなり、「カフェで気分転換してきなよ!」と声をかけるのもあり。もしくは、コンビニに誘うなどして10分程度気晴らしになるような時間を作ったり、早く帰れるような雰囲気を作るのも有効です。
<小野寺氏>
前もってそういう状態になることが分かっているなら、元気なときにカラダがしんどくなったときは何をして欲しいか聞くとよいと思います。背中をさすって欲しかったり、温かい飲み物がほしかったり、人によって対応は様々なので効果が出る出ないは別として、その人がして欲しい事をさりげなく、サッとやってあげるだけで本人の気持ちにも余裕ができます。そうすれば、何か手を差し伸べてもらいたいときに相手から気軽に頼まれるようになります。
お悩み②
大事な仕事の日なのに、「お腹が痛くなって途中の駅で降りた」と連絡があり、仕事に遅刻することがたまにあります。自分の体調のことだし、大事な仕事なので自分で管理してもらいたいのですが……。
<中田航太郎先生>
月経前なら……
ホルモンが大きく変動するので腸の動きを支配する自律神経も変動し、それに伴って下痢っぽくなったり、逆に便秘っぽくなったりすることもあり、その症状をコントロールするのは難しいです。
月経中なら……
子宮内膜が剥がれ落ちることによる腹痛や腰のおもだるさなどの症状があります。腸の動きが活発になることで腹痛(蠕動痛)を起こしているケースもあります。もし、日常生活に支障がでるほど腹痛がひどいのであれば、医師に相談してどの可能性が高いのか判断してもらった上で、ピルや漢方などお薬での症状改善が可能か相談しましょう。
<ワーキング女子>
PMSや月経痛による体調不良で休むのは気が引けるので、頑張って仕事に行く気持ちはよく分かります。女性の体調変化について理解不足の男性上司には相談しづらいし、休暇取得理由欄に生理休暇の設定がないので言い出しにくいもの。もっと気楽に月経休暇が取得できるようになることを切に願います。
職場の同僚としての立場なら、さりげなくPMSに効果的な食べ物や飲み物を買ってあげたり、入浴剤などをプレゼントしてもらえたら嬉しいかな。
<小野寺氏>
体調不良で迷惑をかけてしまうのは上司や同僚だと思いがちですが、実はそうではなく実際に迷惑がかかるのはクライアントの方。その認識をチームで共有し、まず月経痛やPMSによる体調不良であることをきちんと伝えられる環境を作り、助け合うことが大切だと思います。
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