男性向けPMSセミナーを開催!

藤田氏:結婚4年目を迎える会社役員。子供が1人いて家庭円満のように見えるが、度々訪れるPMSによる妻のイライラに戦々恐々としている。

野々村氏:結婚7年目。家庭円満が自慢なのに、PMSによってハッピーじゃなくなる時期が定期的に訪れ、途方に暮れている。兼業農家の長男、キャンプ大好きおじさん。

前澤氏:中高生アイドルのマネジャー。仕事で女性と接する場面が多く、身体的、精神的不調とうまく付き合えていないアイドルの子たちをどうサポートしたらいいのか、絶賛悩み中。

太田氏:結婚1年目の32歳。妻がPMSに入ったと思われる時期に家で仕事の電話をしたり、遅い時間までデスクワークを行うと強く当たられることが多く困っている。

小野寺氏:女友達が多く月経やPMSについてざっくばらんに話してきた強者。マネジメントしている女性タレントとも月経について話せるが、会社の同僚とはうまく話せず模索中。
※名前はすべて仮名

講師:中田航太郎先生 株式会社ウェルネス 代表取締役・医師(救急総合診療)
東京医科歯科大学医学部卒業後、総合診療科医に。2018年にパーソナルドクターとして病気を予防する世界を実現するべく株式会社ウェルネスを創業。

職場はもちろん、夫婦やカップルの間でもタブー視されがちな月経にまつわる話題。女性にとっては当たり前のことでも男性にとっては謎だらけ! そこでPMSに対して知識を深めてもらうべく、男性向けのPMSセミナーを開催しました。月経周期やPMSにまつわる基礎知識を学んでいきましょう!

月経の周期について知る!

中田航太郎先生(以下、中田先生):みなさんは月経やPMSについてご存知ですか?

男性一同:……(シーン)。

中田先生:では、まず月経周期について理解を深めてからPMSについて説明していきますね。
女性はおおよそ28日周期で「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」を繰り返しています。月経期とは、出血している時期。子宮内膜がはがれ落ち、血液とともに体外に排出されます。卵巣の中の卵子のもと(原始卵胞)が成熟し、エストロゲンが分泌されるのが「卵胞期」で、子宮の内側の膜が分厚くなります。
子宮内膜の準備がある程度整うと、脳にある下垂体に信号が送られ排卵が誘発され、その後エストロゲンが急激に下がります。これを「排卵期」と呼び、それと同時にプロゲステロンというホルモンが徐々に上がる「黄体期」という着床の準備を整える期間を迎えます。

マインドフルネス

出典:「ウィメンズ・ヘルス・アクション DATA BOOK 2019~PMS・うつ病・更年期・がん 4大お悩みを考える~

男性一同:ふむふむ。

中田先生:黄体期は、つまり妊娠に適した状態の準備をする時期で、プロゲステロンの作用により受精卵が子宮内膜にくっつきやすい状態を作ります。
受精した場合はそのまま妊娠の体勢にはいっていきますが、受精しなかった場合は必要ないということで子宮の内膜が剥がれ落ちて月経が始まる、これが月経の周期になります。

月経時期のイライラの原因とは……!?

月経時期のイライラの原因とは……!?

野々村氏:妻が月経時期になるとイライラが激しく、毎月、気をつけているのですがケンカに発展します。どう接すればいいのか、どんな言葉が適切なのか分からず……。夫婦で話し合うことができません。イライラの原因はこの女性ホルモンの動きに関わっているのですか?

中田先生:イライラの原因ははっきり分かっていませんが……、
月経前にイライラする場合は、プロゲステロンというホルモンの作用で体温が上がったり、お腹や乳房にハリを感じるなどの身体的な症状が現れるほか、メンタルが弱くなったり、イライラが爆発するなど精神的な症状が現れ、これをPMSと呼びます。
月経中にイライラする場合は、女性ホルモンの急激な低下による不調の他、月経痛や月経量が多いことによる貧血が原因のこともあります。

男性一同:なるほど。

中田先生:エストロゲンというホルモンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンは毎月上がったり下がったりを繰り返しています。
女性ホルモンのリズムは意識的にコントロールすることが難しく、毎月決まった周期でホルモンの変化が起こり、それが女性にとってストレスフルでカラダや心の不調につながっているのです。

月経中と月経前のイライラの種類は違う!

野々村氏:では、月経中と月経前のイライラは原因が違うということですよね?

中田先生:そうです。月経前にメンタルの不調をきたし月経がくるとイライラがおさまる場合は、プロゲステロンの影響によるものなのでPMSの可能性が高いです。
月経中に調子が悪くなりストレスでケンカに発展する場合は、月経痛がひどいとか貧血がひどいなどカラダの異常も考えられるので、必要によってはドクターに相談することをおすすめします。

野々村氏・藤田氏:なるほどですね。

小野寺氏:僕は体調不良だったり、イライラすることは男女問わず誰にでもあると思うんですね。なので、僕自身はその様子を見守り、受け止めることで、つられてイライラすることはあまりないですね。

中田先生:それは素晴らしいですね! まず女性のイライラがいつ起こっているのかを見極めることが大事です。月経前にケンカになっているのか、月経後にケンカしているのか、状況によって全然違うメカニズムで起こっている可能性があることを理解しましょう。

PMSのイライラにはマインドフルネスが有効!

藤田氏:中田さんはマインドフルネスを実践されているそうですが、女性もマインドフルネスにトライすることでPMSによるカラダの不調をおさえることはできますか?

中田先生:マインドフルネスは慢性疼痛を抑えるというエビデンスもチラホラ出てきていますので、月経痛は緩和できるかもしれません。ホルモンの量自体をマインドフルネスで調整することは難しいですが、イライラなど一部のPMSの症状は抑えられる可能性はありますよね。

太田氏:中田さんはどんなマインドフルネスを行っているのですか?

中田先生:どこでもすぐにできる瞑想することが多いです。心を静めて無心になったり、何も考えずリラックスしたり。目を閉じて深く呼吸をしながら、静かに何かに心を集中させるようにしています。

野々村氏:夫婦でPMSに悩んでいるなら、マインドフルネスに取り組まない手はないですね。
月経時期のイライラの原因とは……!?

月経周期についてどこで知るの?

野々村氏:夫婦生活が長くなると、妻から月経中で調子が悪いと言ってくることがあります。でも向こうはイライラしているので、いざ向き合ったときに我々男性は知識も情報もないので何を話していいか分かりません。

前澤氏:男性側から積極的に月経にまつわる話題をふった方がいいのでしょうか?

中田先生:お腹が痛いのか、痛くないのか、さりげなく聞き出してみるのもひとつの方法です。

野々村氏:月経中なのか月経前なのか、タイミングも分かりません。時期によってズレることもありますよね、毎月、月経がきたら教えてねというのもちょっと……。

中田先生:周期のことでいえば、ピルを飲んでもらうと月経周期はある程度コントロールすることができます。ピルはPMSの症状を緩和する効果もあるので、月経周期が乱れやすい方やPMSの症状・月経痛がひどい場合には検討するのもいいかもしれません。

薬に頼りたくない女性をどうフォローする?

薬に頼りたくない女性をどうフォローする?
太田氏:妻は薬に頼りたくないタイプで、風邪をひいても薬を飲みません。どうやってピルを勧めたらよいのでしょう。

中田先生:私の経験上、風邪薬は飲まないけどピルは飲んでおいたほうがいいという考えの女性も結構いらっしゃいます。
ピルを飲みたくない理由の大半は、面倒くさいとか、薬がどう効いているのかわからないから不安という場合が多いです。男性側が月経周期のメカニズムに加えて、ピルを飲んだときにカラダの中でどんなことが起こるのかしっかり知り、PMSの症状緩和や月経周期がコントロールできる可能性があることを教えてあげると女性も飲んでみようかなという気持ちになるはずですよ。

太田氏:それは素晴らしいですね!

藤田氏:ここで勉強した知識を日常生活に生かしたい気持ちでいっぱいです。

――月経周期について中田氏の説明を理解した男性陣。謎だらけだった月経周期、PMSについて徐々に理解を深めたようです。次回は、男性陣が心がけたいPMSへの対処法を学んでいきます。

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