PMDD(月経前不快気分障害)ってなに?PMSより重い月経前の不快な症状を知ろう!

PMDD(月経前不快気分障害)ってなに? PMSより重い月経前の不快な症状を知ろう!

月経が始まる前に起こる不調(頭痛、腹痛、だるさ、イライラなど)をPMSといいますが、PMSより精神症状が重く、月経前だけに限って著しく感情が不安定になる状態をPMDDと呼びます。では、具体的にPMDDとはどのような症状なのでしょうか。

PMDDの特徴って?

PMSのなかでも特に精神的な症状が重く、情緒不安定になることが特徴で、日常生活に支障をきたすものをPMDDと呼びます。米国精神医学会で2013年に正式な病名として登録されました。

PMSと同様に月経の3日前~10日前の排卵後から始まり、月経がやってくると症状が消える、もしくは改善傾向にあるのも大きな特徴です。

強い絶望感に襲われたり、激しく落ち込んだり、涙が止まらなくなったり、人に対して攻撃的になるなどの症状が現れます。そのため、感情のコントロールが効かなくなり、周囲と摩擦を生んでしまうことも見受けられます。

PMDDの症状って?

PMDDの症状って?

具体的に精神的な不調とはどのようなものなのでしょうか。

産婦人科専門医として多くの女性を診察してきた小川奈津希先生の元を訪れた患者さんの中には、診察するたびに毎回泣いてしまう人がいらっしゃったそうです。

「大丈夫?」と声をかけただけなのに、涙が次から次へと溢れてきて……。でも、月経が始まるとまるで別人になったかのようにおさまり、症状が落ち着きます」

一見すると精神的な病気が潜んでいそうな症状ですが、月経の10日前くらいが一番ひどく月経中はケロッとしているため、典型的なPMDDの症状になります。

PMDDには、ほかにもこのような症状があります。

☑︎拒絶されることへ敏感になるなど不安定な気分が続く
☑︎かなり怒りっぽくなる、激しくイライラする、対人関係がこじれがちになる
☑︎気分が激しく落ち込む、絶望的になり自殺願望が芽生える、自分を責め自己嫌悪に陥ってしまう
☑︎常に不安や緊張を感じている、など

まだまだ認知度が低く、自覚症状もほとんどないため、職場でトラブルを起こしてしまったり、家族やパートナーにきつく当たることも多いようです。

PMDDの原因とは?

PMDDの原因とは?

PMDDの原因はまだ解明されていませんが、PMSと同様に排卵を止めると軽くなると小川先生は考えます。

「排卵に関わるホルモン動態の変化によるものが原因なのでは?と考えています。排卵すると“プロゲステロン”というホルモンがたくさん出るので、“プロゲステロン”が出ないようにホルモンの働きをフラットにさせればよいのです」

出典:ウィメンズ・ヘルス・アクション実行委員会「ウィメンズ・ヘルス・アクション DATA BOOK 2019~PMS・うつ病・更年期・がん 4大お悩みを考える~

PMDDに“うつ病”が隠れている可能性も!

「PMSやPMDDの症状の陰に隠れて、精神的な病気が関わっている可能性もあります」と、語る小川先生。

月経が始まる10日前くらいから精神的につらい症状がはじまり、月経が始まったと同時におさまるのはPMDDですが、それ以外の期間も精神的につらい症状がある場合は医療機関に相談した方がよさそうです。

「クリニックに通院されている方の中には精神科の先生と一緒に診ている患者さんもいらっしゃるので、気になる症状があるときは迷わずお話してください」

病院を受診する基準ってあるの?

病院を受診する基準ってあるの?

ちょっとでも症状を軽くしたいと思えばいつでもどうぞ、と笑顔で話す小川先生。

「クリニックではホルモン剤(ピルなど)や漢方の処方がメインです。それ以外の方法で症状を緩和したい方には、運動やサプリメントを効果的に摂取していただくようにお話します」

妊娠・出産以外で産婦人科に行くことに対して抵抗を感じる方も多いかもしれませんが、少しでも気になる症状があれば気軽に訪れてみてください。

病院ではどんな診療を受けるの?

病院ではどんな診療を受けるの?

初めて病院へ行くと受付後に必ず手渡される問診票。産婦人科、婦人科も同様でまずは問診票への記入から診察が始まります。

「問診結果を見て、性交経験があれば子宮頸がんの検査をおすすめします。子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因です。お腹が痛い原因にクラミジアが潜んでいることもありますから、その場合は性感染症の検査なども行います。ほかには、超音波検査で子宮、卵巣の状態をみて、必要な場合は血液検査も追加します」(小川先生)

検査では足を開くので、スカートなどのゆったりとした服装がおすすめ。脱ぎやすい靴を履いていくのもよさそうです。

PMDDを緩和させる方法はPMSを緩和させる方法と同じ!

PMDDはPMSのうち、精神症状が特にひどい状態のこと。クリニックで薬や漢方を処方してもらうか、運動、サプリメントなどをうまく利用して症状を緩和させましょうと先生は話します。

「ピルを飲むことで排卵を止め、PMSの症状を和らげます。漢方は、月経に関わるお悩みに使うものは大きく3~4種類あり、体質、体格などをみて処方します。
また、ヨガ、マラソン、ウォーキングなど、気軽に始められる運動は、血の巡りがよくなるため肩こりやむくみが軽減され、リフレッシュすることでPMDDが軽くなる人もいます。
運動と一緒にビタミンB6、カルシウム、マグネシウム、鉄分、ビタミンCをサプリメントで摂取するのも効果的です。余計な糖分をとらず済むサプリメントは、効率的に栄養素が摂取できます」

症状が緩和されるまで少し時間がかかる可能性もありますが、毎月のことなので自分に合った緩和方法をゆっくり見つけてみてくださいね。

PMS(月経前症候群)の原因ってなに?月経前の不調のメカニズムを知ろう!

月経が始まる前に起こる不調(頭痛、腹痛、だるさ、イライラなど)。その原因は未だ解明されていないのですが、卵巣から分泌される女性ホルモンが影響を与えていると考えられています。少しでも月経前の期間を快適に過ごすために、PMSの原因と緩和方法を探っていきましょう。

PMSの原因って?

PMSが月経と関係しているのは何となく分かるものの、どういったメカニズムで起きているのでしょうか。人によってもさまざまな症状が現れるPMSの原因は、まだ完全には解明されていません。

産婦人科専門医として多くの女性が抱えるお悩みに取り組んできた小川奈津希先生は、
「排卵を止めると軽くなるということがこれまでの経験から分かってきましたので、排卵に関わるホルモン動態の変化が原因なのでは?」と考えています。

排卵すると“プロゲステロン”というホルモンが出るので、それが原因でイライラしたり、便秘になります。そこで、“プロゲステロン”が出ないようにホルモンの働きをフラットにさせればよい、というのが小川先生の考えです。

排卵すると“プロゲステロン”というホルモンが出る

出典:ウィメンズ・ヘルス・アクション実行委員会「ウィメンズ・ヘルス・アクション DATA BOOK 2019 ~PMS・うつ病・更年期・がん 4大お悩みを考える~

PMSが重くなったり、軽くなったりするのはなぜ?

月経前に訪れるPMSをあまり感じない月、逆に仕事に行くのが辛い月や、友達との約束をキャンセルするほど気分がのらない月など、その時によってPMSの感じ方が違うと思っている女性も多いはず。

「楽しいことをしているとPMSのことを忘れてしまう人が多いと感じる」と、PMSで悩む多くの女性の相談にのってきた経験から小川先生は話します。

「リラックスしているときにはPMSは和らぎますが、仕事や家事、学校の勉強が忙しいとき、家族や友人ともめ事が起き精神的につらいときなどはPMSがひどくなる人が多い傾向にあります」

排卵を止めるのが効果的!?

戦前の夫婦の平均出生子ども数は4.27人でしたが、戦後大きく低下しました。2010年には 1.96人へと低下し、現在は少子化が社会問題になっています。

排卵を止めるのが効果的

「妊娠中や授乳中は月経がとまるので、PMSもなければ月経痛もありません。当時の女性は18歳頃から妊娠して40歳を過ぎても子供を出産していました。そのため排卵も長期間止められていたので、特に不調を感じることもありませんでした」(小川先生)

夫婦の完結出生児数*
国立社会保障・人口問題研究所「第14回出生動向基本調査(夫婦調査)」(2011年)
※注 対象は結婚持続期間15~19年の初婚どうしの夫婦(出生子ども数不詳を除く)。各調査の年は調査を実施した年。
*「完結出生児数」とは、結婚から15~19年の夫婦の平均出生子ども数。夫婦の最終的な平均出生子ども数とみなされる。
出典:厚生労働省「平成25年版厚生労働省白書 -若者の意識を探る-第3節

昔と比べて現代の女性は生涯月経数が約450回も増えているとも言われています。女性のカラダには、子どもを宿すために子宮と卵巣があるのですが、妊娠しないことで月経の回数も増えるため不調がでやすくなる、という考えも。

「月経や排卵は健康の証拠と思っていらっしゃるかもしれませんが、月経は妊娠しなかった結果でしかありません。妊娠をせずに、毎月排卵と月経を繰り返すことが不調につながるのです」。そこで有効なのがピルなのだと小川先生は話します。

PMSを“ホルモン剤”で緩和させる!

PMSを“ホルモン剤”で緩和させる!

「会社の同僚にPMSについて相談したところ、クリニックに行ってピルを処方してもらえば?と、勧められた」と、クリニックに足を運ぶ患者が増えたそう。ひと昔前に比べてピルを飲む女性が増え、PMSの認知度も高まっていると小川先生は実感しています。

「子育てができないくらいイライラしていて、でも仕事もこなさなくてはいけないけど無理!どうしたらいいですか?と、切羽詰まった様子で受診された方には、詳しく症状を伺って診断した後、ピルを処方しました」(小川先生)
ピルを飲むことで排卵を止め、妊娠しているときと同じような状況を作りPMSの症状を和らげる治療を行ったそうです。

「PMSの症状が軽くなったと喜んでいらっしゃいました。とても明るくなったその様子が印象的でした」。小川先生いわく、4カ月目くらいから患者さんの表情がガラリと変わったそうです。

PMSを緩和させるピルって?

一方では血栓症などのリスク
ピルは脳の下垂体に働きかけて、排卵をとめる作用があります。

「子宮の内膜を厚くしない効果もあるので、それによって月経血が減ります。さらに月経痛が軽くなる、貧血が軽くなる、排卵しないため卵巣がんの予防にもつながります」(小川先生)

一方では血栓症などのリスクもありますが小川先生は、
「吐き気、胸のはり、頭痛、不正出血など、マイナートラブルがおこりますが、飲み始めて3カ月間程度でおさまる場合がほとんど。マイナートラブルが出ない方も多いです」と話します。

ピルを処方してもらおうか、どうしようか迷っているみなさんの背中を押してくれる心強い言葉ですね。

PMSを“漢方”で緩和させる!

PMSを“漢方”で緩和させる!
最近では漢方を処方する産婦人科も増えているといいます。小川先生のクリニックでは月経に関わるお悩みに使うものは大きく3〜4種類あり、体質、体格などをみて処方します。

「胃腸が弱いとか、冷え性とか、人それぞれが持つ症状に合わせて処方します。例えば、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)は、滞った血のめぐりを良くして、のぼせや足の冷えを改善して、月経痛、月経不順などをよくする効果があると言われています。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、血行を良くして、水分代謝を整え余分な水分をとり除き、足腰の冷えや月経不順を改善する効果があると言われています」(小川先生)

PMSを“運動”で緩和させる!

PMSを“運動”で緩和させる!
薬や漢方を内服するのではなく別の方法で緩和したい場合は、適度な運動を心がけるのがおすすめと、小川先生は話します。

「マラソン、ウォーキング、ヨガなど、気軽に始められる運動を心がけてみてください。それ以外でも、自分がすっきりできる運動ならなんでもOKです」

カラダを動かすことで血の巡りがよくなり、肩こりやむくみなども和らぎます。ふくらはぎを動かすことで心臓に戻る血液が増えますので、むくみが軽減されます。リフレッシュすることでPMSが軽くなる人もいます。運動すると気分転換にもつながるので、精神面にもよい影響をもたらします。

PMSを“サプリメント”で緩和させる!

PMSを“サプリメント”で緩和させる!

運動と一緒に、PMSの症状を緩和させる栄養素を摂取すると効果的だそう。

「ビタミンB6、カルシウム、マグネシウム、鉄分、ビタミンCなどの栄養素を摂りましょう。全てを食品から摂ろうとすると、大量の野菜を摂取しなければならず食事が大変になります」(小川先生)

野菜ジュースは甘いだけでビタミンはほとんど入っていません。余計な糖分を摂らずに済むサプリメントは、効率的に栄養素が摂取できます。

PMSは“〇〇を摂らない”ことで緩和できる!

PMSは“〇〇を摂らない”ことで緩和できる!

積極的に摂取する以外にも、「カラダに不必要なものを入れないことも大切です」と小川先生は話します。

「カフェイン、アルコール、たばこの3つには気をつけてください。カフェイン、アルコールは飲みすぎないこと。適度に楽しむ分にはリラックス効果が得られる方もいるので問題ありません。たた、たばこは百害あって一利なし。ピルとの相性も良くないのでできるだけやめていただくようにお願いしています」

カフェインは特に注意が必要!!

カフェインは特に注意が必要!!

コーヒーを飲む時間がリラックスにつながる場合もありますが、カフェインの摂りすぎには注意が必要です。

「カフェインには目が覚め、気持ちがシャキッとするなど良い面もありますが、神経を興奮させることで精神症状を悪化させるなど悪い面もあります。イライラを増強させたり、興奮状態をさらに高める作用も」(小川先生)

コーヒーなどを好んで飲んでいる方でPMSがつらいなと感じるならば、少しの間カフェイン断ちをしてみてはいかがでしょうか。もし、その間に調子が良いと感じたならPMSの期間だけやめてみるなども有効です。

小川先生は、コーヒーの変わりに、心身ともに好影響を及ぼすハーブティーに置き換えることもすすめています。

PMSに繋がりそうな原因を知ることは、緩和方法の選択にもきっと役立つはず。自分に合った緩和方法を探りつつ、PMSをうまく乗り切っていきましょう!

PMS(月経前症候群)ってなに? 月経前にやってくる不調について知ろう!

PMSの特徴って?

女性のカラダは複雑でデリケート。25~38日と言われている月経周期に合わせてホルモン分泌量が変動するため、不調などが起こりやすいのです。

その不調の代表格がPMS。日本産科婦人科学会によるとPMSとは“月経開始の3~10日くらい前から始まる精神的、身体的症状で月経開始とともに減退ないし消失するもの”と、定義されています。

「PMSはだいたい20年前くらいから認知され、女性の関心も高まってきました。症状は身体的、精神的な不調がかなり多くの項目で存在します」。
産婦人科専門医として多くの女性が抱えるお悩みに取り組んできた小川奈津希先生が、PMSについて話してくれました。

PMSの症状って?

PMSのメカニズムはまだ解明されていませんが、カラダに現れる症状は分かっています。身体的、精神的な不調が多数存在しますが、代表的な症状はこちら。

☑︎身体的な症状:カラダがだるい・胸がはる・むくみ・腹痛・頭痛・吐き気
☑︎精神的な症状:イライラ・落ち込む・ボーっとする・八つ当たり・眠気

PMSの症状って?

ゼリア新薬工業「PMSと人間関係に関する意識調査」(2015年6月)
出典:ウィメンズ・ヘルス・アクション実行委員会「ウィメンズ・ヘルス・アクション DATA BOOK 2019 ~PMS・うつ病・更年期・がん 4大お悩みを考える~

PMSを感じる20~40代の女性1,200名に、ゼリア新薬工業株式会社がインターネットで、月経前に感じる精神的・身体的症状について調査(2015年6月実施)を行いました。その結果、月経前に感じる「イライラ」や「怒りっぽい」など、精神的なコントロールができない女性が多い傾向にあります。

小川先生も多くの患者さんを診察・治療してきた経験から「たいていの場合は、身体的、精神的な不調がミックスされていることが多く、お腹が痛くて、カラダがだるくて、眠くてイライラする、という方が多い印象です」と、話します。

PMSが現れる割合は? 症状が多く見られる年代は?

小川先生のクリニックでは、月経、おりもの、子宮頸がんなど15以上の診療項目があり、もちろんPMSも項目のひとつに含まれています。では、どのくらいの割合の女性が受診し、症状が多く見られるのはどの年代なのでしょうか。

「PMSだけで受診されるというより、月経痛とPMSがつらいという理由で受診される方が多く、全体の7~8割くらい。月経前に寝込んでしまい会社に行けないなど、日常生活に支障をきたす方も5%程度いるというデータもあります」

女性ホルモンの分泌量は思春期に増加し、月経のサイクルは10代後半から整ってくる人が多い傾向にあり、早い人ではPMSの症状が10代後半から発症する人も。症状が多くみられるのは20代後半で、月経の回数が増える20~40代になるにつれひどくなるケースもあります。

PMSが現れる割合は? 症状が多く見られる年代は?

出典:ウィメンズ・ヘルス・アクション実行委員会「ウィメンズ・ヘルス・アクション DATA BOOK 2019 ~PMS・うつ病・更年期・がん 4大お悩みを考える~

PMSと月経痛(生理痛)は違う!

PMSと月経痛(生理痛)は違う!

月経が始まる3~10日前、排卵後から始まる身体的、精神的な不調がPMS。月経痛は月経が始まる頃に現れる不調で、腰や骨盤周りの痛み、腹痛、頭痛、吐き気などあり、PMSとは区別されます。

「月経前にはPMSがやってきて、月経が始まると月経痛に見舞われるなど、月の半分くらいはカラダの不調に悩まされている方も多くいらっしゃいます」

PMSの影に隠れている病気の予防も忘れないで!

PMSの影に隠れている病気の予防も忘れないで!

月経痛はさらに重くなるとさまざまな病気が隠れている可能性も。生活に支障ができるほど重い月経痛に悩まされるようになったら病院を受診するのはもちろんですが、予防のためにも定期検査はしたほうがいいと、小川先生は強く訴えます。

「定期検査は子宮内膜症をはじめ、子宮頸がん、性感染症など、女性なら誰がいつ発症してもおかしくない病気。病気を予防するために1~2年に1度の検診は必ず受けていただきたいです」

今は駅ビルの中にも婦人科のクリニックが入っていることも多く、仕事帰りや出かけたついでに立ち寄れるクリニックを探しておくと便利です。

居住している自治体から子宮がん検診のお知らせも届くので、それをきっかけに近所のクリニックをかかりつけ医にするのもいいかもしれません。

PMSがさらにひどくなるとPMDD(月経前不快気分障害)になる!

PMSがさらにひどくなるとPMDD(月経前不快気分障害)になる!

PMSの症状の中には、急に悲しくなったり、涙もろくなったり、怒りっぽくなったりなど、精神的な不調が特に強くなる方も。

「PMSの症状を訴える患者さんが圧倒的に多いのですが、感情面のコントロールがうまくいかず仕事や学校など、日常生活に大きな支障をきたすPMDDになっている方も稀にいらっしゃいます。PMDDはPMSに比べて深刻ですが、症状が複数現れるわけではなく感情の症状も必ずしも認めるわけではありません」(小川先生)

小川先生の話からも分かるように、PMSの症状を感じる女性はクリニックを受診する7~8割いるのに対して、PMDDで受診される方はほとんどいません。科学研究費助成事業が発表した研究成果報告書によると、PMDDの12カ月有病率は、月経のある女性の1.8~5.8%の間とされています。

月経前に感じる不快症状について理解は深まったでしょうか。さらにPMSについて知識を深めたい方は、PMSの原因や緩和方法も紹介していますので、ぜひご覧になってください。月経前も快適に過ごせるヒントが見つかりますよ。