PMSの改善に有効なハーブとして話題!チェストベリーって?

PMSや月経不順、月経痛などの改善に有効と、チェストベリーというハーブに注目が集まっています。まだまだ知られていないチェストベリーの特徴や効果効能について探っていきましょう。

歴史がある伝統的なメディカルハーブ

チェストベリーとは、地中海沿岸地域やアジアなどに自生するチェストツリーの果実のこと。夏になると淡い紫色の花が咲き、レモンのような爽やかな香りがすることもあり、庭木としても楽しめます。

その歴史は古く、ギリシャ・ローマ時代から、チェストベリーの抽出物が婦人科系疾患の治療に用いられていたと言われているほど、伝統的なメディカルハーブです。

チェストベリーのチェスト(chaste)は、清純や貞操など意味があるそうで、学名表記は汚れなき子羊という意味がある、 agnus castus 

ギリシャ神話では、結婚、母性、貞節を司る女神であるヘラは、チェストツリーの下で生誕したと言われていたり、中世では、修道僧の性欲を撃退させるためにも使われていたり……と、さまざまな逸話もあるようです。

チェストベリーの働きとは?

このように古くから、月経や妊娠にまつわることなど、婦人科系疾患の治療に用いられていたチェストベリーは、現代になって科学的な研究が進み、女性ホルモンのバランスを整える作用があることが徐々に明らかになってきています。

チェストベリーが注目されている理由としては、フェムテックの大きなムーブメントもありますが、もっとも重要なのは、脳下垂体に直接働きかけること!この働きによって、黄体形成ホルモンの分泌は促しつつ、卵胞刺激ホルモンの分泌をセーブ。女性ホルモンと呼ばれているエストロゲンとプロゲストロンのバランスが整うことにつながります。

女性ホルモンと聞くと子宮や卵巣を思い浮かべる人も多いと思いますが、分泌を司っているのは、実は脳の視床下部です。

まず、視床下部が脳下垂体に「ホルモンを分泌せよ!」と命令を出します。すると、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンが分泌され、卵巣に作用します。そして、エストロゲンとプロゲステロンが分泌されるというのが、ホルモン分泌の流れ。

黄体形成ホルモンには、排卵とプロゲステロンの分泌を促す役割があり、卵胞刺激ホルモンには、卵胞の成長とエストロゲンの分泌を促す役割があります。いわゆる女性ホルモンと呼ばれるエストロゲンとプロゲステロンは、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンが正常に働くことで、バランスのいい状態が保てます。その結果、女性ホルモンに影響されるPMSをはじめ、月経不順、月経痛などの不調の改善が期待できるのです。

チェストベリーの取り入れ方

ホルモンバランスを整えてくれる作用のあるメディカルハーブのチェストベリーは、さまざまな形で取り入れることができます。ここでは、代表的な方法をご紹介します。

ドライタイプをハーブティーとして

ハーブティーは身近にある飲み物なので、取り入れやすいですよね。チェストベリーは、香辛料として使用されることもあるくらいなので、辛み、苦みを感じるかもしれません。その場合は、ハチミツなどで甘みをプラスしたり、他のハーブとブレンドすることで飲みやすくなります。

サプリメントとして定期的に摂取する

最近は、チェストベリーを配合したサプリメントが増えてきています。手軽に取り入れられるうえ、一定量を摂取することができる点が魅力です。

精油で多角的に取り入れる

精油はいろんな取り入れ方ができます。アロマディフューザーなどで香りを楽しめますし、ホホバオイルやアーモンドオイルなどのキャリアオイルに混ぜてアロママッサージをするのもおすすめです。お風呂が好きな人は、塩と合わせて入浴剤として取り入れることもできます。

23ヶ月は継続して使ってみる

ハーブであるチェストベリーは、市販薬とは異なり、ゆっくりと穏やかに効果をもたらしてくれます。そのため中長期的に使用することが大切。23ヶ月を目安に、様子を見ながら続けてみてください。

ホルモンバランスが崩れやすく、PMSの症状が現れる、排卵から月経前の期間に用いるとより効果を感じやすいと言われているので、参考にしてみてください。また、服用している薬がある場合は、自己判断はせず、専門医に相談することを忘れずに。

田端春奈氏

ノバスコシアオーガニックスジャパン代表取締役。自身の体調不良をきっかけに植物療法を本格的に学び始め、2008年にカナダのオーガニックハーブサプリメントブランド「ノバスコシアオーガニックス」の輸入を開始。ハーバルセラピストの資格を持ち、(はははるな)というペンネームでハーブ漫画を描いている。二児の母。

https://novascotiaorganics.jp/

女性ホルモンに働きかけるハーブとは? 植物のパワーを受け取ろう!

バラの香りは女性ホルモンを高めてくれる、チェストベリーがPMSの症状を緩和するなど、植物が女性ホルモンや婦人科系疾患にアプローチするという話は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

そこで、自身の不調を植物療法で改善したという、「ノバスコシアオーガニックス」代表の田端春奈さんに、植物のパワー、女性ホルモンに働きかける植物について教えてもらいました。

植物のパワーのすごさ

植物療法とは、植物が生合成するフィトケミカル成分を含んだ抽出物を用いて、ひとりひとりが持っている自然治癒力に働きかける療法のこと。最近では、フィトセラピーという言葉でも知られています。

植物療法というとハードルが高く感じてしまいますが、実は身近な存在。リラックスしたくて精油やお香を炊いたり、ハーブティーを飲んだりすることは、植物療法の手軽な取り入れ方です。専門的に行う場合は、しかるべき知識や資格を保有する必要がありますが、日常生活の中に息づいている習慣だったりします。

そんな植物療法のいいところを田端さんに伺ってみると、大きくふたつありました。

1. 副作用が少ない

「例えば、月経痛が起きた時に市販薬を服用し続けると、効き目が薄れてしまうことや、その薬がないと不安になってしまうことがあると思います。植物療法にはそういったことがほとんどないため安心して取り入れられます。ただし、原材料となっている植物にアレルギーがある場合は気を付けてください」

2.自分の身体を知る習慣になる

「植物療法は、中長期的に続けることで効果をもたらしてくれます。即効性がないと言えばデメリットかもしれませんが、穏やかに効果を示してくれるため、自分の身体と向き合い、その変化を観察する習慣を自然と身に付けることができます」

PMSなどの不調の改善は、自分の身体を知ることから始めることが大事なので、その習慣が身に付くのは嬉しいですよね。そして、「先月はPMSが落ち着いていたのに、今月はしんどい……」なんてこともあります。その時の環境や精神状態などで症状が左右されたりもするので、その点から考えても植物療法は、婦人科系疾患の改善に向いていると言えるかもしれません。

女性ホルモンの味方になる身近な植物

植物性エストロゲンが豊富なシャタバリ

「若返りのハーブとして話題になったことがあるシャタバリは、インドなどの暑い地域で生息しており、根っこの部分を活用します。アーユルヴェーダで用いられる代表的なハーブなので、スリランカなどでは婦人科系の処方薬としても用いられています。

植物性エストロゲンの代表格は、大豆に含まれるイソフラボンです。大豆が女性ホルモンに働きかけるという話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。同様に、シャタバリにも植物性エストロゲンが豊富に含まれており、女性ホルモンと似た働きが期待できます」

女性だけではなく、男性の身体も強壮すると言われており、家族やパートナーと一緒に取り入れるのものおすすめ。

万能なジャーマンカモミール

「女性ホルモンの乱れはストレスや免疫力の低下、冷えなども要因になります。そのため身体の調子や気持ちを整えるのも対策のひとつ。そんな時はジャーマンカモミールが活躍します。抗炎症作用があるアピゲニンを含んでいることから、イライラした気持ちを落ち着かせてくれるなど、精神的な不安を緩和してくれる働きがあります」

いわゆるカモミールと呼ばれているのは、ジャーマンカモミールを指し、植物療法が根付いているヨーロッパでもっとも用いられるハーブのひとつ。日本でも、ハーブティーや入浴剤、精油など、さまざまな製品展開があるため、取り入れやすい点も魅力です。

気持ちを落ち着かせてくれるゼラニウム

「一概にゼラニウムと言っても、さまざまな品種がありますが、日本では温度が適していれば1年中花を咲かせる四季咲き性のタイプを指すことが多いです。バラに似た香りが特徴で、気持ちを高揚させたり、安らぎを与えてくれたりします。精神的にもサポートしてくれる、心強い植物です」

生理前のイライラや生理痛などの時に、アロマディフューザーやアロママッサージなどで香りを取り入れるだけでも有効的です。

お気に入りの取り入れ方を見つける

「植物療法は、植物の効果効能の知識があるとより有効的に活用できますが、好きな香りが、今の自分に必要なもの、求めているものだったりします。原材料の植物にアレルギーがないかどうかに気を付けながら、好きな植物、気になる植物から取り入れてみてください。

そして、ハーブティーや精油など、取り入れ方もいろいろありますが、お気に入りの取り入れ方、ライフスタイルに組み込みやすい方法を見つけることで続けやすくなります」

植物療法は、よりナチュラルな方法でPMSなどの症状を改善したい人にはぴったりな方法。あまり難しく考えず、まずは取り入れてみましょう。シャタバリ、ジャーマンカモミール、ゼラニウムの女性ホルモンに働きかけてくれる植物を参考にしながら、取り入れやすい方法を見つけてくださいね。

VIO脱毛の必要性とは? 感度が高い人が取り入れている3つの理由

近年、フェムテックの流れが拡大する中で、VIO脱毛への関心も高まっています。「興味はあるけど恥ずかしくてできない」「デリケートな場所だし、脱毛で刺激を与えないほうがいいのでは?」と、気になることがあるのも確か。そのいろいろな疑問を、国家資格を保有する鍼灸師であると同時に膣サロンを設立し、啓もう活動を行っている栗本夏帆先生に聞いてみました。

VIO脱毛は清潔さを保つため

VIOは経皮吸収が一番高いので、トラブルが起きやすい部位です。そのため常に清潔な状態を保つことが大切ではありますが、毛があると尿や便が付き、それが蒸れやニオイの原因になります。

また、トイレットペーパーで拭く際もゴシゴシとこすってしまい、かぶれを引き起こすこともあります。これらは脱毛をすることで回避できることです」

大切な部位だからこそケアをする

トラブルを起こさないためにも清潔さが大切ではありますが、必要だから毛が生えていると考えている人もいるように感じます。

「確かに、そういった声を聞くことはあります。でも、腕や脚、同じくデリケートな場所であるワキの毛は脱毛している人が多いですよね。毛が生えているという意味では同じだと思いますが、なぜ、VIOに生えている毛は必要だと感じるのか。それは、ある種の刷り込みとも言えるかもしれません。

大切な部分だから触ってはダメ、見てはダメと言われたことがある人や、どうすればいいのか分からないから何もしていないという人もいると思います。中には、恥ずかしいからできないという人も。

デリケートゾーンは大切な部位だと思っている人は多いのに、ケアすることには消極的。大切だからこそケアをしましょう。VIO脱毛は、取り入れやすいケアをひとつです」

VIO脱毛は将来を見据えたケア

「顔をケアするように、デリケートゾーンもケアしましょう」と、話してくれた栗本先生。これから先、私たちがシニア世代になった時のことを考えても、VIO脱毛をしていたほうがいいと教えてくれました。

「誰もがシニアと呼ばれる年齢を迎えます。周りの人の手を借りて生活をすることになるかもしれません。例えば、おむつを付けて過ごすことになった時、赤ちゃんはお肌がツルツルしていますし、毛も生えていないので、キレイに拭き取ることはできますが、乾燥をしていて毛もある大人の肌の場合、ホットタオルを使って拭き取ることになります。その後、保湿クリームを塗布せず、ホットタオルを使うことで余計に乾燥しやすくなり、デリケートゾーンの肌は荒れてしまいます。年齢的に考えても免疫力は下がっていますし、感染症にかかる可能性も否定できません。

人生100年時代と言われていますので、今から自分でケアをすることは必要です。顔や身体も毛がないほうが保湿しやすいように、デリケートゾーンも同じです。VIO脱毛をすることは、ケアしやすい状態を作ることになり、清潔で乾燥していない良い状態を保つことにつながります」

VIO脱毛は信頼できる方法で

「いざ、VIO脱毛をしようと思っても、恥ずかしさがあり、クリニックに行きにくいという相談を受けることもあります。だからといって、セルフケアはおすすめしません」

その理由は、カミソリで剃ることで皮膚を傷つけてしまうことや抜くことで毛根部分が炎症を起こす毛嚢炎になるケースがあるからです。

「皮膚が傷ついてしまうとウイルスに感染しやすい状態になるため、性病にかかりやすくなりますし、カビが生える真菌症につながる場合もあります。そのため、専門のクリニックに行くことをおすすめしています。

恥ずかしさがある人は、カウンセリングだけでも受けてみてください。知りたいことを教えてくれるクリニックだと安心して通うことができると思います。また、いきなりVIOすべてを脱毛することに抵抗があるという場合は、まずはIOから始めてみる、Vラインもすべてなくすのではなく整える程度にするなど、段階を踏んで行うこともできます。

なかなかクリニックに通えないという時は、VIO用のホームマシーンで、やり方をきちんと守りながら自宅でケアしてください」

自分のためにケアをする

VIO脱毛は、大切な部位だからこそ、清潔さを保つためにケアをする。そして、将来を見据えたケアにもなると考えれば、恥ずかしさも薄れてきますよね。VIO脱毛に対する疑問や不安なことにきちんと向き合ってくれるクリニックを見つけて、ケアを始めてみてください。

栗本夏帆氏

グラン治療院の統括院長。国家資格を保有する鍼灸師として活動しながら、「一般社団法人 日本温活協会」の温活士としても活躍。女性限定の膣サロンを立ち上げるなど、勉強会や啓もう活動にも励んでいる。https://biyoshinkyu.net/

オーガズムはどうやって起きている? 知ってるようで知らないその仕組み

フェムテックの大きなムーブメントの根底にあるのは、自分自身を知る、自分の身体を知ること。そのためにも自分の中で起こる欲求に耳を傾けることが大切です。とはいえ、性的欲求や快感については知らないことも多いのではないでしょうか。そこで、国家資格を保有する鍼灸師であると同時に膣サロンを設立し、啓もう活動を行っている栗本夏帆先生に教えていただきました。

女性には快感を得るための臓器がある

人間には三大欲求と言われる、食欲、睡眠欲、性欲があります。その中でも性欲は秘め事として扱われてしまうことが多いため、知らないこと、悩みや不安を解決する術がわからないという人もいるのではないでしょうか。

性欲は、食欲や睡眠欲と同じように身体が示す正常な生殖反応です。個人差はあるものの、3歳くらいから性欲を意識し始め、身体が徐々にその感覚を学んでいると言われています。そこから年齢を重ねるとともにマスターベーションを知り、初潮を迎え、排卵前には性欲を実感するようになっていきます。

しかも、女性にはクリトリスと言う、快感を得るためだけの臓器も存在するくらい、感じることはノーマルな反応なのです。

オーガズムって何?

性的行為の中で起こる快感のことをオーガズムと言い、812回ほど起こる筋の収縮のことです。女性はクリトリスで快感を得ると骨盤で収縮が起きて、膣や肛門で、男性は肛門だけで感知されて脳に伝わります。そして、脳で指令が出されることで身体全体が心地いい状態に包まれます。

その感覚は尿を出す時の気持ちよさに似ていると言われており、それは骨盤で起こる収縮が尿を出す原理と同じだからです。

オーガズムを感じるまでの時間は、男性は1012分、女性は1618分と言われていますが、必ずしも得られるわけではありません。それは、たとえ身体的に刺激を受けても、脳にその刺激と感覚が伝わらなければオーガズムを得ることができないからです。

オーガズムを得るには身体を知ることから

つまりオーガズムを得るには、身体と脳の両方に刺激と快感が伝わる必要があります。それは、自分の身体のどこを触ると気持ちいいと感じるか、どういう雰囲気の中で行うとリラックスできるのかなど、心身ともに心地いい状態を探っていくことが大切です。

そのひとつにマスターベーションがあります。マスターベーションに抵抗がある、後ろめたい気持ちになってしまうという人もいると思いますが、自分の身体や脳を心地いい状態へ導く行いと思えば、少し気楽に感じられますよね。

オーガズムを得ると、オキシトシン、いわゆる幸せホルモンが分泌されるので、心身ともにリラックスすることができます。そうするといい睡眠にもつながり、よく眠れると日中も健やかに過ごせるため、幸せの連鎖が起きます。

さらに、自分の気持ちいい場所、心地いい状態を知っておくと、パートナーにも共有でき、いい関係性が築けるきっかけにもなります。パートナーとお互いどこが気持ちいいか話せる、探れる関係性が築けると素敵ですよね。

オーガズムにこだわらないで!

オーガズムの仕組みを知っておくとその状態を作りやすいという利点もあります。逆に知らないと、たとえオーガズムを迎えたとしても、「これがオーガズムなんだ」と認識することができず、さらに、理解不能なその状態に焦ってしまうかもしれません。

ただし、オーガズムを得ることにこだわらないでください。性的行為をするたびにオーガズムが得られるわけではありませんし、得られることが正解でもありません。「気持ちいいな~」「心地いいな~」という状態で満たされる人もいれば、パートナーとスキンシップをとるだけで幸せだと感じる人もいます。

自分とパートナーの感覚にフォーカス

また、アダルト関連の映像など、世の中にはさまざまな情報がありますが、ある種の演出が入っていることもありますし、そのすべてが正しい知識というわけではありません。オーガズムにまつわる間違った情報に惑わされることなく、自分自身の感覚やパートナーとのコミュニケーションを意識しながら、ふたりが心地いいと感じる状態を大切にしてください。

栗本夏帆氏

グラン治療院の統括院長。国家資格を保有する鍼灸師として活動しながら、「一般社団法人 日本温活協会」の温活士としても活躍。女性限定の膣サロンを立ち上げるなど、勉強会や啓もう活動にも励んでいる。https://biyoshinkyu.net/

快感を得るための臓器、クリトリスについて知ろう

心臓、肺、胃、大腸など、身体にはいろいろな臓器があります。実はクリトリスも臓器のひとつであることを知っていましたか?当たり前のように身体にあるけれど、意外と知られていないクリトリスの知識をインプットしましょう。

快感を得るための役割

臓器ひとつひとつにはそれぞれ役割があります。例えば、心臓。筋肉でできており、伸縮を繰り返すことで身体中に血液を送り出しています。そして肺には、キレイな血液を作るための空気清浄機のような役割があります。

もちろん臓器であるクリトリスにも役割があります。それは、快感を得る、オーガズムを得ることです。「それだけ?」と不思議に思うかもしれませんが、「クリトリスは本当に快感を得るためだけの臓器なのです」と教えてくれたのは、国家資格を保有する鍼灸師であると同時に膣サロンを設立し、啓もう活動を行っている栗本夏帆先生。

クリトリスの構造を学ぶ

1.陰核亀頭

先端部分がとがったような形状をしており、クリトリスの一部として目視できる部分。

2.陰核海綿体

スポンジ状の勃起性組織で、ほとんどが血液で占められている。その先端は陰核脚と呼ばれる。

3.前庭球

左右にある扁平な棒状になっている海綿体。性的興奮によって膨張し、後部にある大前庭腺を圧迫して分泌物を排出させる。

4.尿道口

尿が出てくる場所。

5.膣口

膣の開口部。

「クリトリスは、外側に出ている陰核亀頭(イラスト1)と呼ばれる部分だけと思っている人もいいですが、それはほんの一部です。目視することができる陰核亀頭は個人差があるものの57mmほどで、ほとんどが目で見ることはできない内側にあります。全貌はイラストのようなフォルムをしていて、こちらも個人差はあるものの全体サイズは912cmほどあり、そのすべてで快感を得ています」

快感スポットは隠れている?

「女性の快感スポットとしてGスポットというワードがありますが、それもクリスリスの一部です。

膣口から指を入れて23cm程度のところで指を曲げた場所がGスポットだと言われています。昔、ドイツの産婦人科医が長年の研究の末、そのあたりに敏感に反応する場所があると突き止めたと言われており、その内容を本として出版したことで全世界に広まりました。それがいわゆる中イキスポットだとして、その先生のイニシャルからGスポットと呼ばれるようになりました。

ただ、勘違いもあります。確かに快感を得る場所と言えるかもしれませんが、Gスポットをピンポイントで刺激して感じているわけではなく、あくまでもクリトリス全体で得ている快感です。なぜならば、Gスポットとして知られる場所は、普段は隠れているから。

クリトリス全体(イラスト3)を刺激することで、海綿体構造が膨張します。男子が勃起するとの同じ状態です。そうするといわゆるGスポットが現れます。なので、ただこの部分を刺激すれば快感を得られるというわけではなりません」

構造を理解すれば悩みが解消する

「私が運営している膣サロンでも、濡れにくい、途中で乾くといった悩みが届きます。

まず、濡れにくいと感じている人はクリトリスの構造を知ると解消する場合があります。先ほどもお話ししましたが、外側にある陰核亀頭だけがクリトリスだと思っている人も多いので、全体像を理解し、海綿体が膨張することで後部にある大前庭腺が圧迫されて分泌液が排出される仕組みを知ってください。それがいわゆる濡れているという状態です。

そして、途中で乾く、乾くと痛くなるという人は、途中で海綿体の膨張がしぼんでしまった状態です。男性でいうところの中折れに該当します。後ろめたくなることではなく、その時の体調や気持ちの状態によってそういうこともあると理解していてください。

快感を得るには身体の刺激だけではなく、雰囲気作りも大切ですし、膣やデリケートゾーンが乾燥しないようにケアすることも解決策のひとつになります」

臓器のひとつとして向き合う

心臓や肺、胃などの臓器と同じように、クリトリスも自分の身体にある臓器のひとつで、その役割は快感を得ること。そして、快感を得ることは精神的な落ち着きをもたらしてくれることだとわかると、これまで持っていた印象が変わってきますよね。何も知らないからこそ、恥ずかしさや秘め事感が全面に出やすくなることも。自分の身体のことを知るという認識で、正しい知識を得てくださいね。

 

栗本夏帆氏

グラン治療院の統括院長。国家資格を保有する鍼灸師として活動しながら、「一般社団法人 日本温活協会」の温活士としても活躍。女性限定の膣サロンを立ち上げるなど、勉強会や啓もう活動にも励んでいる。https://biyoshinkyu.net/

今、注目のFEMCATION(フェムケーション)!ルナルナと共に学ぼう

日本国内でもフェムテック、フェムケアが拡大している中、生理管理アプリの先駆けである「ルナルナ」もさまざまなサービスを展開しています。

例えば、独自の福利厚生制度もそのひとつ。「ルナルナ オンライン診療」を活用した婦人科受診と低用量ピルの服薬を支援する制度です。そして、フェムケーションという造語を作り、啓もう活動にも力を入れています。

女性+教育=フェムケーション

フェムテックは、女性を意味するFemale(フィメール)と、Technology(テクノロジー)を組み合わせた造語。生理管理アプリを筆頭に、オンライン上でピル処方ができるサービスなど、女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決するためプロダクトやサービスを指します。さらに、月経カップやホルモンバランスを整えるサポートをするサプリなど、フェムケアと呼ばれる製品も増加中。

そしてフェムケーションとは、Female(フィメール)とEducation(エデュケーション)を組み合わせた、「ルナルナ」が発信しているカテゴリーです。その名の通り、女性の身体について学ぶこと。そのフェムケーションへの取り組みについて、ルナルナ副事業部長の那須理沙さんにお話を伺いました。

悩みを解決するための選択肢があることを伝えたい

「ルナルナのサービスが始まった20年前は、女性のヘルスケアは閉ざされていた領域だと感じていました。実際に、ルナルナのユーザーさんも使っていることを公にすることはなく、あくまでもご自身の体調管理、把握のためにご利用いただいている印象がありました。

生理に関する悩みはひとりひとり異なるにしても、今までは恥ずかしくてあまり相談しなかった、できなかったということが根付いてしまっていたこともあり、我慢をすればいいとひとりで抱えているケースがとても多かったと感じています」

時代の流れとともに、女性の社会進出もあり、ライフスタイルも多様化。いろいろな生き方を選択できるようになってきました。近年は特に、社会全体でフェムテックの大きな流れを感じるようになってきた中で、女性のヘルスケアの課題が少しずつ認知されてきたことがフェムケーションの広がりを後押ししています。

「ヘルスケアにまつわる悩みは、生きづらさにもつながっていると考えています。ただ、その悩みをオープンにしていくことを強要するのではなく、解消する選択肢がこんなにたくさんあることを知ってほしいと思っています。

今までは我慢することが当たり前で、悩みの根本解決を諦めてしまっていたかもしれませんが、解決するためのさまざまな選択肢があるということを伝えていきたいです」

フェムケーションが気付きのきっかけに

 

「ルナルナ」は、サービス開始から女性の身体に関わる悩みに向き合い、解決するためのさまざまな選択肢を提案してきた一方で、単体で推し進めるだけではなく、他企業などとコラボレーションすることで、より効率的に社会に働きかけることができるのではないかという思いを抱えていました。その時にフェムテックのムーブメントが起こり、「ルナルナ」の取り組みに賛同する企業が増加。すでに多数の企業との取り組みが始まっています。

  • ルナルナ×トワニー

花王が展開するカウンセリングブランド「トワニー」との協働が、期間限定(202154日まで)でスタート。「ルナルナ」内に美容アドバイスを提供するコンテンツ「トワルナキレイ相談室を設置し、肌状態や肌悩みに応じて32通りの中から最も適したスキンケアアドバイスを提供しています。

  • ルナルナ×総合商社 丸紅株式会社

自由参加ではあったものの、海外駐在の方などを含め、約120名に向けて、フェムケーション講演の実施。また、「ルナルナ オンライン診療」を活用した婦人科受診と低用量ピルの服薬支援プログラムは、実証を開始しました。

  • ルナルナ×IT企業株式会社サイバーエージェント

新入社員、約50名に向けてフェムケーション講演を実施。

 

「フェムケーション講演では、ルナルナが持つビッグデータを基にした情報や女性の身体のことや生理の知識について産婦人科医の先生にお話ししていただきました。企業によって取り組み方はさまざまではありますが、業種の枠組みを超えて、働く女性という観点で一緒に取り組みをさせていただけたのは大きな一歩だと思っています。

やはり、女性の生きやすさにおいて、男性へのアプローチは重要なポイントになってくると考えていた中での取り組みでもあったので、ルナルナだけでは難しかった領域への広がりを可能にしてくれる試みだと感じました」

フェムケーションで男性の意識も変化している

ルナルナ×企業によるフェムケーションの取り組みは、「理解が深まった」「相談しやすい雰囲気作りにひと役買っています」といった声が上がっているそうです。

「ルナルナは当初、生理日の予測ツールという位置づけでしたが、時代の変化とともにライフプランの多様化に合わせて、目的別にご利用いただけるサービスに変化しています。例えば、アプリ内に妊娠を希望される方向けのステージやパートナー向けの機能を追加してきました。

パートナーときちんと共有してお互いの理解を深めたうえで日々の生活をしていくことの重要性が高まってきていると感じています。そして、男性側も、女性の身体を理解することを大切にしたいと考える方が増えているため、気持ちや考え方も変化してきていると感じています。これからもその変化に寄り添うように、少しずつ変化させながらルナルナからの発信を行いたいと思っています」

フェムケーションを取り入れていこう

企業との取り組みによって、フェムケーションは確実に浸透中。今後は、企業内だけの取り組みではなく、異業種コラボでのイベントやSNSを使ってフェムケーションコンテンツを発信していくことも予定されています。

これからどんどんフェムケーションに触れる機会が増えていき、そこで得た知識が、これまで抱えていた悩みを解決する選択肢になるかも。それは、毎日の暮らしをより快適に、健やかに過ごせることにもつながっていきます。

TikTokで話題の髙橋怜奈先生が教える! 基礎疾患で?ダイエットで?生理不順は原因を知ることが優先事項

自分の身体のことを考えた時、ホルモンの影響は外せませんよね。そのため、生理周期をバロメーターにしている人もいるのではないでしょうか。そんな中で、生理不順に悩んでいる人が増えているそうです。

そもそも生理不順って何?

 

まず生理不順とはどの状態を指すのか、TikTokでの情報発信がバズっている産婦人科医の髙橋怜奈先生に教えていただきます。

「生理周期とは、医学用語で月経周期と呼ばれます。生理が終わり、次の生理が始めるまでの期間を示し、一般的には2538日以内であれば、正常の範囲内とされています。そして、生理期間は37日が目安となっており、これらに当てはまらない場合は、生理不順になります」

一概に生理不順と言っても、いくつか種類があります。

稀発月経(きはつげっけい)

生理周期が39日以上と長くなるケースです。体質によって排卵に長い時間がかかる場合と、ホルモンの分泌や卵巣機能などのトラブルによって排卵がなく、生理がこないパターンがあります。

頻発月経(ひんぱつげっけい)

生理周期が24日以内と短くなるケースです。排卵を伴わない生理として、ホルモン分泌が不安定な思春期、卵巣機能が低下した更年期によくみられます。

続発性無月経(ぞくはつせいむげっけい)

妊娠はしていないのに、3ヶ月以上も生理がこない状態です。18歳以上になっても生理が始まらない原発性無月経ではなく、もともとは生理があった人が途中で来なくなってしまうことを指します。過度なダイエットやストレスなどでも起こります。

ただし、生理周期は多少ずれることもあります。それが1週間以内に収まっている場合は不順には該当しません。いつもとちょっと違うかも、と判断できるように、自分の生理周期を把握しておくことは大切です。

経血量も目安になる

 

「生理周期と同様に、経血の量や状態もバロメーターになります。また経血の量は1回の生理期間で20140mLが正常とされています。20mL未満は過少月経、140mL以上を過多月経といいます」

過少月経

2日目でもナプキンに血が軽く付く程度

・おりものシートでも間に合う

経血量が少ないうえ、出血が2日以内で終わる場合は過短(かたん)月経と言われ、子宮の病気、無排卵周期症、甲状腺ホルモンの分泌異常などが考えられます。

過多月経

・昼間でも夜用を使っている

1時間おきに交換しないと間に合わない

500円玉サイズの血の塊がある

さらに、出血が8日間以上続く場合は過長(かちょう)月経が考えられます。子宮筋腫や子宮腺筋症などの病気の可能性も。出血が多く、長いことに伴い、貧血の症状が現れる人もいます。

生理不順はダイエットが原因?

 

「生理不順は、子宮や卵巣、甲状腺などの病気によって起きている場合もあります。その一方で、過度なダイエットやストレスによるホルモンバランスの乱れ、不規則な生活によって起きているケースも少なくありません。

特にダイエットとストレスは、現代人には見逃せないキーワードです。

体重は適正を維持することが望ましく、急激な体重増減や、逆に体重増加も生理不順につながる原因となります。

そして、現代人はストレスフルだと言われているため、ストレスによるホルモンバランスへの影響は無視できません。意識的に解消していきましょう」

生理不順改善への第一歩

髙橋先生に、生理不順を改善する方法を教えていただきました。

☑︎適正体重を維持する

「この項目がもっとも大切です。無理にダイエットをして短期間に体重を落とすことも、過食によって一気に体重が増えることもダメ!自分の適正体重を知って、その数値を維持することを意識して体調管理をしてください。

たとえ、適正体重を保てていても、運動のしすぎによるストレスで生理不順になることもあるため、バランスよく取り組んでください」

☑︎ピルを取り入れる

PMSの症状を緩和させるのにも有効的なピルは、服用することでホルモンバランスが整うため、生理不順対策としても活躍します。また経血量が減り、生理痛も改善にも有効的です。服用し始める頃は吐き気や胸のハリなどのマイナートラブルが起こることもありますが、ピルにはいろいろな種類があるので、専門医による相談をし、自分に合ったものを取り入れてください」

☑︎漢方薬を取り入れる

「生理不順と言っても、症状は人それぞれ異なります。漢方薬は、自分の症状や体質に合わせて使用できることが最大の特徴。中、長期的な改善方法としておすすめします。また、ピルと併用して服用することも可能です」

専門医に相談することも大切

生活習慣を見直すこと、ピルや漢方薬を服用することで改善することもありますが、基礎疾患による生理不順である場合もあるため、すべてを自己解決するのは禁物です。重要なのは、原因を知ること!

「女性の身体はホルモンに左右されるため、生理不順が起きたとしても自分のせいだと思わないでください。そして、自分だけで解決しようとはせず、原因を知るためにも、正しい知識を得るという意味においても、気になることがある場合は専門医に相談してください」

髙橋 怜奈

女医+所属。東邦大学医療センター大橋病院・産婦人科に在籍。ベリーダンサー、プロボクサーという一面も。メディア出演をはじめ、Twitter@renathksh)、TikTokYouTubeなど、SNSでの医療情報の発信も積極的に行っています。

コロナ禍で急増したPMS。その理由と解決策を探る

コロナ禍によってこれまでの当たり前が変化し、それに伴いワーキングスタイルもライフスタイルも変化しました。慣れない生活はいつも以上にストレスがかかるため、身体にも、精神的にも不調が起こりやすいですよね。PMSの症状もそのひとつです。

ストレス過多はPMSを悪化させる

まだまだ続くであろうコロナ禍においてPMSに悩んでいる人が増えているだろうと、産婦人科医である髙橋怜奈先生は警笛を鳴らしています。その理由を伺いました。

「コロナ禍に限らず、もともと7割以上の女性がPMSの症状がありました。その中で、自粛生活、テレワークなどの生活変化が起きたことで、ストレスが溜まりやすくなったため、PMSの症状に気付きやすくなった、さらには症状が悪化した人が増えているように思います」

髙橋先生が話すように、生理管理アプリでおなじみの「ルナルナ」が行った意識調査結果(2021226日)でも、6割以上の人が労働環境に変化があったと答えており、4割近くの人がコロナ禍の前と後ではPMSの症状に変化を感じていました。その理由に挙げられるのは、会いたいに人に気軽に会えなくなった状況やコミュニケーション不足によるストレスが影響しているようです。中には、仕事の負担が増えたという人も。

悪化した症状としては、イライラする、不安になる、憂鬱になるといった精神的な面に表れている人が多いようです。

PMSの原因は不明……

 

PMSとは、PreMenstrual Syndromeの略で、月経前症候群のこと。月経前、310日間続く精神的、身体的な症状を指し、月経が始まると緩和、もしくはなくなります。その症状は人によりさまざま。

精神的な症状

・イライラする

・不安になる

・集中力にかける

・そわそわする

・ちょっとしたことで怒りっぽくなる

など……

身体的な症状

・頭痛

・腰痛

・むくみやすくなる

・疲れやすくなる

・なかなか眠れなくなる

など……

精神的、身体的な症状を合わせると200種類以上もあるとか。精神的な症状があまりにも強い場合は、PMDDPreMenstrual Dysphoric Disorder)という月経前不快気分障害の可能性もあり、場合によっては精神科による治療が必要なケースもあります。

PMSの原因ははっきりとは分かっていませんが、排卵などによる、女性ホルモンの変動が影響していることが考えられます。ただ、女性ホルモンの分泌に関係している脳内ホルモンや神経伝達物質はストレスの影響を受けやすいため、これ!というひとつが原因ではなく、さまざまな要因から起こると言われています」

PMS、PMDDについての詳しい内容は下記の記事をチェック!

フェムテックtv:PMS(月経前症候群)ってなに? 月経前にやってくる不調について知ろう!」」

フェムテックtv:「PMS(月経前症候群)の原因ってなに?月経前の不調のメカニズムを知ろう!」

生活習慣の見直しも緩和の第一歩

 

また、カフェインやアルコールの摂取、喫煙習慣も、PMSの症状を悪化させると言われています。習慣化している行動もPMSの症状に影響を及ぼしていると考えると、症状が起きたから対処するのではなく、常日頃から意識することが重要。PMSの症状に有効的な方法を髙橋先生に伺いました。

解決策1:ピルの内服

「排卵が起こることで女性ホルモンが変動し、それが原因のひとつと言われていることもあり、ピルを服用することで改善が見込めます。ピルにもいろいろな種類があります。使用してみて合わないようであれば別の種類のピルに変えることもできますので、専門医に相談してみてください」

解決策2:漢方薬を取り入れる

「漢方薬は、ひとりひとりの症状や体質に合わせて使用できるのが魅力です。同じ薬による治療でも、ピルに抵抗がある人におすすめです」

解決策3:生理管理アプリでリズムを知る

「生理周期を管理できるアプリを用いて、自分自身のリズムを知ることで緩和につながることもあります。もしイライラしたとしても、生理前だからだと思うと気持ちが少し楽になりますよね」

解決策4:生活習慣を変える

「生理前の期間だけでも、PMSの症状を左右すると言われているカフェインやアルコール、喫煙を控えるのも有効的です。またカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを積極的に取り入れるのもサポートになります」

身体を動かしてストレスを解消しよう

 

新しい生活様式の中では、気軽に旅行に行けない、会いたい時に友達や恋人に会えないなど、これまで当たり前のようにできていたことができないこともあり、それがPMSの天敵である、ストレスになっていることもありますよね。そこで重要なのは、ストレスを定期的に解消していくこと。

「何かと変化が起きやすい状況が続いていることもあり、気を付けていてもストレスを感じてしまうと思いますが、やはりPMSとストレスの相性は最悪です。PMSの症状を緩和させるためには、ストレスとの付き合い方が鍵を握ります。感染対策をしながら散歩するなど、気分転換になることは日常的に取り入れてください。

また、テレワークが増えたことで運動不足を感じている人も多いと思います。ウォーキングやストレッチなど、軽く運動することでもストレス発散になるので、意識的に身体を動かすことも効果的です。

もちろん自分の力でPMSの改善を試みるのもいいですが、PMSで日常生活のパフォーマンスが下がるなどして、少しでも改善したい場合には、さまざまな治療があります。専門医に相談することをおすすめします」

髙橋 怜奈

女医+所属。東邦大学医療センター大橋病院・産婦人科に在籍。ベリーダンサー、プロボクサーという一面も。メディア出演をはじめ、Twitter@renathksh)、TikTokYouTubeなど、SNSでの医療情報の発信も積極的に行っています。

参考:コロナと働く女性の体調変化についての意識調査

 

ふかふかな膣になる! 森田敦子さんに聞く正しい膣ケア

フェムケアの広がりとともに、膣周り、通称デリケートゾーンのケアへの関心も高まっています。肌のトラブルが起こらないようにスキンケアしたり、体型維持のために運動したりするように、膣をいい状態に保つにはケアすることが必要です。

デリケートゾーンは日本独自のフェムケア

デリケートゾーンのケアと聞くと、膣周りのケアをイメージする人も多いと思いますが、実は造語。デリケートゾーンとは、膣周りだけではなく、脇の下や鼠径部、胸など、触ったらくすぐったい場所、感じる場所すべてが該当します。

デリケートゾーンのケアアイテム「アンティーム オーガニック」を処方・開発した、植物療法士の森田敦子さんが、膣ケアの大切さを啓もうしていく中でデリケートゾーンという言葉を使い始めたのがきっかけだと言われています。実際に森田さんにお話を伺ってみると、「当時は、膣は新聞や雑誌に書いてはいけない言葉でした。頭皮の垢や皮脂の垢とは違う、恥垢の洗い方を打ち出していかないと考えた時にその言葉を使い始めました」

膣ケアは、病院に行って治療(キュア)をするではなく、自分で日常的に行うケアだという認識を持つことが大切。デリケートゾーンという言い方の言葉だったおかげで、自分事として捉えやすくなった印象があります。

膣ケアが必要な理由

 

医学用語ではなく、日本独自で発展しているデリケートゾーンのケア。なぜケアすることが必要なのか、その点についても森田さんに教えていただきました。

「頭皮の汚れや皮脂による垢があるように、膣にも垢は存在します。垢が蓄積すると皮膚に炎症が起きたり、ニオイが発生したりしますよね。恥垢も同じなので、膣周りを清潔にしておくことが大切です。

ただ、膣周りは経皮吸収がもっとも高い場所なので、ボディソープだと刺激が強いこともあり、専用のアイテムを使っての洗浄、保湿をおすすめしています」

そして、VIO脱毛をしていない場合は、きちんと拭き取っているつもりでも、便や経血などが毛に絡まって残ってしまっていることもあるそうです。また毛があることで、十分に保湿をしにくいこともあり、乾燥につながる要因に。このことから、VIO脱毛が膣ケアのひとつと言われています。

汚れの蓄積、乾燥などが続くことで、ニオイやかゆみが出てくることもありますが、尿漏れや膣の粘膜が乾燥することによる萎縮で炎症を起こすといったトラブルにもつながってきます。病気を防ぐという意味でも膣ケアの重要な役割を担っています。

女性ホルモンを補う成分は筋肉から出ている?

 

年齢を重ねていくと、どうしても筋肉は衰えていくため、骨盤のそこにある筋肉の総称である骨盤底筋を鍛える膣トレもその対策のひとつ。なぜ筋肉が必要なのかというと、減っていく女性ホルモンを補ってくれるマイオカインという成分を筋肉が出しているからです。つまり筋肉は、膣をいい状態にするために必要な存在。

「マイオカインは筋肉ホルモンの総称で、中でも、臀部から太ももにかけての一番大きい筋肉から出ていると言われています。運動することで分泌されるため、例えば、その部位に負荷をかけてトレーニングをするなど、筋肉に刺激を与えることも膣ケアにつながります」(森田さん)

また、筋肉を支えている、しいては身体の土台となっている骨の強化も忘れずに!

女性ホルモンのひとつであるエストロゲンには、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する働きがあります。女性ホルモンの分泌が減ることでその働きが弱まり、骨密度が減っていき、骨粗しょう症になってしまうため骨の強化も大事です。

筋肉と骨は加齢と共に衰えていくから仕方がないと思うのではなく、鍛えることによって補うことどちらも強化することができます。

やっぱり快感も大切!

「そして、忘れてはいけないのは、快感です。触れたり、触れられたり、いわゆるボディコミュニケーションを取ったり、プレジャーアイテムを用いたり、快感を起こすことは膣にいい影響を与えてくれます。快感と向き合うことは、恥ずかしいことでも、隠すことでもありません。女性として誇りを持つことは、膣ケア、フェムケアの始まりでもあります」

お肌と同じように膣も老化していくと考えると、20代、30代でも、膣ケアを始めるのに早いということはありませんよね。例えば、デリケートゾーン用のオイルを使って、1ヶ月間保湿ケアを続けることで、膣周りは潤ってプリッとしてくるそうです。

ふかふかな膣、膣周りが良い状態だと、さまざまなトラブルを防ぐことにもつながります。膣ケアの大切さを知って、今から始めてみてくださいね。

森田敦子氏

株式会社サンルイ・インターナッショナル代表。フランス国立パリ13大学で植物薬理学を本格的に学び、帰国後、植物研究に基づいた知見を社会に提供するため、デリケートゾーン&パーツケアブランド「アンティーム オーガニック」の処方・ 開発や、「ルボア フィトテラピースクール」を主宰。2020年、女性の一生をサポートするトータルライフケアブランド 「Waphyto」を立ち上げる。私生活でも42歳で自然妊娠・出産。著書多数。

風の時代は自分磨きが必須!キーワードは“ストレスのリリース”と“おでこのツヤ”

地球には大きな変革期があり、これまで数百年続いていた地の時代から20年の年末に「風の時代」に変わりました。数百年に一度の大きな変革期とあって、至るところで風に時代が話題になっています。新しい時代の幕開けにはワクワクするものの、すでにさまざまな困難が起こっている中でどんな風に生きていくのがいいのでしょうか。それはフェムテックの考え方にも通じる、自分自身を大切にすることがその第一歩になります。

ストレスとの付き合い方を考える

 

心理オントロジー、スピリチュアルリーディングを中心としたオリジナル占術を使う占い師、流光七奈さんは、「ストレスをリリースしていくことが必要です」と教えてくれました。

「ストレスは万病のもと。例えばガン細胞は、身体の中に毎日できていますが、免疫がやっつけてくれています。でも3人に1人はガンになると言われているのは、免疫が弱ってしまいガン細胞をやっつけられなくなっているから。そして、免疫が弱る原因のひとつはストレスです」

ガンに限らず、仕事がハードだった時は生理周期が乱れたり、PMSの症状がひどかったり、女性ホルモンへの影響も懸念されます。また科学的にも実証されていることも。

「私たちには、“胸腺”という胸の真ん中にある骨と心臓の上あたりに位置する臓器があります。解剖しなければ見ることができない臓器ではありますが、ストレスを感じると胸腺が委縮し、動かなくなります。胸腺の動きが悪くなると同時に免疫が下がってしまいます。これは科学的にも実証されていること。

我慢強い人ほど体調を崩しやすく、わがままに見える人ほどいつも元気な印象がありませんか? それは、健康維持にはストレスが関係しているからです。

ただ、現代ではストレスを感じずに生きていくことは難しいため、上手に付き合っていく必要があります」

テーマは自分磨き

会社のシステムや人間関係にストレスを感じることがある一方で、安定した給与が受け取れることや組織に守られている安心感があるのも確か。だからこそ会社のために働くという構図が存在していましたが、その価値観は風の時代とともに変化し、これからは自分自身にフォーカスしていく時代です。

「風の時代に変わる前の地の時代では、フォーマットやシステムに価値がありました。だからこそ、会社員として規律の中で働くことがメリットになっていましたが、風の時代はカスタムしていくことが当たり前になります。これまでをフォーマットやシステムの中で自分らしさを消して過ごしていたとするならば、これからは世界にひとりだけの自分で存在していくことになります。

誰かが、何かが守ってくれることはなく、安定もありません。自分で選び、動いていく必要があるため、自分磨きがテーマのひとつになります」

自分磨きのキーワードはツヤ

 

自分磨きにはさまざまな方法がありますが、占い的な視点では、昔からおでこにツヤがない人と一緒にいるのはダメと言われており、ツヤがキーワードになっているようです。確かに、おでこにツヤ感がある人に出会うと、毎日楽しく過ごしていそうだなと感じますよね。このツヤはおでこだけに限らず、顔や髪、表情などにも言えるそうです。

「ツヤと聞くと、外見的なことだと思うかもしれませんが、そういうわけではありません。

ストレスが溜まると疲れやすくなり、体調も崩してしまいますよね。覇気がなくなり、顔色も悪くなるため、そんな状態では肌にも、髪にも、表情にもツヤはありません。外見と内面を切り分けて考えるのではなく、外側から美容的ケアをしてツヤが出てくると自信につながり、前向きな気持ちになります。ストレスをリリースして内面的にヘルシーに過ごすことも、気持ちだけでなく、肌や髪もツヤ感のあるいい状態を保つことができます。

自分磨きとは、自分と向き合うことであり、自分の気持ちや考えを尊重すること。自分を大切にするという意味合いです」

毎日のお手入れが鍵になる

 

自分にフォーカスすることに慣れていないと、恥ずかしさや照れが出てきてしまうかもしれませんが、毎日のお手入れがツヤを作り出します。鏡に映る自分と向き合いながらのお手入れが自分にフォーカスするための第一歩。そして、お手入れを重ねていくと肌に嬉しい変化が現れますよね。その変化が前向きな気持ちにつながるので、まずは毎日のお手入れ時間を大切にしてくださいね。

流光七奈さん

心理オントロジー、スピリチュアルリーディングを中心としたオリジナル占術を使う占い師。個人鑑定をはじめ、さまざまなメディアで連載中。『ダンナさまは幽霊』シリーズ(イースト・プレス)、『あの世の社会科見学』(竹書房)など著書多数。http://nana-healing.com/