
デザインとダイバーシティの二刀流から“自分の幸せの軸は何か”を問い続ける
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“他人の幸せの軸”ではなく“自分の幸せの軸”に誠実に生きる
フェムテックtv:産婦人科医によるセミナーのほか、ダイバーシティの一環として「髪色自由」や、最近では福利厚生で「低用量ピル服用補助制度」を導入されました。
二宮さん:「髪色自由」は店舗現場から声が上がり、導入しました。髪色が派手だからって、仕事の能力とは関係ないですからね。実際、導入した直後からアルバイト募集の応募は増えました。これで優秀な人材が来てくれるなら、会社にとっても喜ばしいですよね。
「低用量ピル服用補助制度」は、かなりの反響をいただきました。ネットニュースのコメントには、賛辞だけではなくさまざまなコメントをいただいたのも事実。知識の乏しさから、ピル=避妊というイメージを持たれている方もいらっしゃいました。弊社では産婦人科医によるセミナーで直に知識を得ている社員が多かったので、今回の導入には反対意見はありませんでしたね。ピルはあくまで、契約で45歳までの補助制度なので、今後は更年期や介護課題などに対してできる取り組みはないか、考えていければと思っています。
フェムテックtv:フェムケアに関して、二宮さん自身が注目しているトピックスやアイテムはありますか?
二宮さん:『ソフィ シンクロフィット』に出会ったときは感激して、もう手放せません。生理時の臭いが相当軽減され、夜の漏れがなくなりました。トイレに流せるのもうれしいですね。
それからドン・キホーテでは、女性向けのオリジナルブランド『me&do(ミーアンドドゥ)』を展開しています。フェムケアより広い定義で商品開発を進めていますが、吸水ショーツや寒暖差に合わせて体感温度が変化するインナーなどはおすすめですね。
me&doの開発会議の風景。「女性従業員が意見を出し合いながら、女性目線のものづくりに取り組んでいます」
フェムテックtv:御社の取り組みや自社商品の次なる展開も楽しみにしています。二宮さんご自身の今後のライフプランをお聞かせください。
二宮さん:“海外の店舗デザインがしたい”という私自身の夢は叶いました。私生活では今は自分ではなく、子供が主語になっていますね。子供自身が選択肢の中から選べるという環境をつくるのが、親の役目。子供の「やりたい」に対して、不可能ということはしたくない。次世代によい人生を歩んでもらうために生きるのが、今の私の生きる意味です。
それは会社でもそう。後輩の女性社員たちが頑張りを発揮できたり、いいところを会社側が見つけて伸ばせたりできる仕組みをつくりたい。“この会社に入ってよかったな”と、自分の夢を叶えられる環境づくりをしたいです。
フェムテックtv:最後に“生きる意味”を抱えながら生きる、二宮さんにとってのウェルビーイングな社会とは?
二宮さん:それぞれが幸せの軸を持つこと。その軸に対して選択できる社会であることかなと思います。他人に認められる自分や他人に定義された幸せを歩み始めると、どんどん苦しくなっていく。まずは自分ありきです。
その点で言うと、SNSは一定の距離を置いて付き合うのが良いと思っていて。SNSって求めていない雑音まで入ってきがちですよね。勝手に情報が入ってきて、人と比べてしまう。そうなる状況に身を置かないことにしたんです。情報が欲しければ、自分から意思を持って取りにいけばいい。求めていない情報を浴びるような状況は、できるだけ減らすようにしています。インプットするのは大事だけれど、そこでどう考えるかがさらに大事。“自分にとって大事なことは何か”“自分が何をしたら幸せなのか”シンプルな問いを忘れがち。このような根源的なことを問い続けることが、大切なことだと思います。
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