【フェムテックtvアンケート】女性300名に調査!セルフプレジャー、膣トレ、膣ケアについて

女性の健康課題をテクノロジーで解決していくアイテムやサービスのことを指しているフェムテック。その流れが拡大していくとともに、セクシュアルウェルネス(性の健康)、セルフプレジャーなど、セクシャルにまつわる取り組みも活発化しています。そこで、「フェムテック tv」では、20~30代の女性300名を対象に、セクシャルにまつわる調査を行いました。

まだなじみが薄いことが判明!

Q.セルフプレジャーという言葉を知っていますか?

セルフプレジャーは比較的新しい言葉ともいえるので、まだまだ知られていないようです。もしかしたら、ひとりエッチ、マスターベーションといった言葉のほうがピンッとくるのかもしれません。

Q.「はい」と答えた方は、どこで知りましたか?

1位 ネットの広告、ニュース 70.5%

2位 SNS(主にTwitter) 17.6%

3位 新聞、テレビ、ラジオ 11.7%

ネットの広告やニュースという回答が圧倒的!この結果は、セルフプレジャーについて取り扱うメディアが増えたことが予想されます。これまではタブー視されていたことを考えると進歩していると言えるかも。

セルフプレジャーは、セクシュアルウェルネスを考えるうえで大切なキーワードです。

セクシュアルウェルネスとは、 “セクシャリティに対して身体的、感情的、精神的、社会的にも健康な状態であること”と、WHO(世界保健機関)によって定義づけられています。これは、喜びを感じるセクシャル体験も含まれています。

セルフプレジャーについてリサーチする、体験することは、当たり前だと認識することが、セクシュアルウェルネスへの意識を深めることになります。

徐々に普及しつつある膣トレ

Q.膣トレを知っていますか?

膣トレは、まさにフェムテックの代表格。フェムテックと一緒に広まっている印象があるため、ムーブメントの広がりが約4割の女性に知ってもらうことにつながったと考えられます。

Q.「はい」と答えた方は、どこで知りましたか?

1位 ネットの広告、ニュース 48.9%

2位 テレビ、雑誌、本 35.7%

3位 SNS、アプリ 10.2%

メディアを通して知ったという人が多いようです。少数派ではあるものの、中には職場や病院といった場所で、そして家族から教えてもらったという人もいます。それは、メディアやSNSに限定されず、膣トレについて知れる機会が増えてきているということ。トレーニングジムで知ったという回答は膣トレならではかもしれません。

膣ケア=デリケートゾーンのケア

テクノロジーを用いていないアイテムやサービスのことはフェムケアと呼ばれています。その代名詞ともいえるのが膣ケアです。

Q.膣ケアを知っていますか?

以前に比べると、メディアで取り上げられる機会が増えたこともあり、膣トレと同じくらいの認知度があるように感じていましたが、11.0%は予想よりも少ない印象です。

Q.「はい」と答えた方は、どこで知りましたか?

1位 ネットの広告、ニュース 58.6%

2位 テレビ、雑誌、本 27.5%

3位 SNS(TwitterまたはInstagram) 10.3%

やはりメディアを通して知った人が多いようです。ただ、メディアでは、デリケートゾーンのケアという言葉で取り上げられることもあるため、デリケートゾーンのケア=膣ケアだと認識されていない可能性も。もしかしたら、デリケートゾーンのケアを含めると、先ほどの11.0%という数字はもっと高くなることが考えられます。

健康維持のサポーター的役割

今回のアンケート調査では、セルフプレジャー、膣トレ、膣ケア、いずれもまだまだ認知が低いことがわかりました。ただ、セクシュアルウェルネスも含め、自分の心と身体の健康を考えた時、セルフプレジャー、膣トレ、膣ケアすべてがサポーターのような役割になってくれます。まだ知らないという人は、リサーチすることから始めてみてください。

 

【フェムテックtvアンケート】まだ浸透していなかった⁉フェムテックについて男女の意識の違い

近年、フェムテックのムーブメントが起こり、ここ最近では急速に広がっている印象があります。そこで「フェムテック tv」では、20~30代の男女各300名を対象にフェムテックについて知っているのかを調べてみました。

まさかの結果に驚愕!

Q.女性の方へ:フェムテックという言葉を知っていますか?

フェムテックはすべての女性に関わってくる言葉ではありますが、知らない人が圧倒的という結果に……。

フェムテックのムーブメントが起きていることで、専門家だけではなく、テレビや雑誌といった一般メディア、さらには知名度の高い芸能人からの発信も増えています。そして、本サイトのように、専門に扱うメディアも登場しています。

そんな中でのこのアンケート結果は、もっともっと多くの人に届くよう発信していく必要があるように感じます。

男性のほうが知っていた!

Q.男性の方へ:フェムテックという言葉を知っていますか?

フェムテックという言葉を知っている女性が5.3%しかいなかったことを考えると、男性はもっと低いことが予想されましたが、まさかの11%! 女性の約2倍の男性が知っていることがわかりました。

 

「はい」と答えた方に、どこで知る機会があったのかも尋ねてみました。

 

男性の回答

1位 ネットの広告、ニュース 44.4%

2位 職場や家族から 22.2%

3位 新聞、テレビ、ラジオ 18.5%

4位 SNS(主にTwitter) 14.8%

 

2位の「職場や家族から」という答えを除けば、日頃から目を通しているインターネットやテレビといったメディアから知ったという人が多い結果に。その点、同じ質問を女性にしたみたところ「職場や家族、病院から」と、人を介して知ったという答えが主になりました。

 

女性の回答

1位 職場や家族、病院から 41.6%

2位 ネットの広告、ニュース 22.2%

2位 SNS(主にTwitter) 22.2%

3位 新聞、テレビ、ラジオ 13.8%

SNSの使い方の違いが認知の差に?

現代人においてSNSやインターネットの存在は切り離せない関係です。ですが、今回のアンケートでは、その使い方に違いがあるように感じました。

仕事の知識につながるような情報収集として利用している場合、意識していなくてもフェムテックという言葉に触れる接点があったと考えられます。その一方で、趣味や関心事についてSNSやインターネットを利用している場合は、意識的にリサーチしない限りはフェムテックという言葉に触れる機会は少ないと言えるかもしれません。

 

フェムテックは、女性の健康課題をテクノロジーで解決していくアイテムやサービスのことを指しています。つまりすべての女性に関係すること。

 

もちろん男性にとっても同じです。家族や職場関係者など、周りにいる女性がより快適に過ごせるようになったら、男性の暮らしの質の向上につながっていくのではないでしょうか。

今後の伸びしろに期待!

今回のアンケートでは下記の項目について、男性に聞いてみました。

 

Q.生理やPMSなど女性特有の健康課題について知りたいと思いますか?

 

決して高い数値ではありませんが、関心がまったくないというわけでもないため、これからに期待ができるとも考えられます。

 

「フェムテック tv」の記事を通して、フェムテックに関心を持つ男性、さらには、自分事として考える女性が増えていくとうれしいです。

【フェムテック tvアンケート】生理に対する意識を調査

フェムテック tvでは、2030代の男女各300名を対象に生理に関するアンケート調査を行いました。その結果、生理にまつわる悩み、悩みへの対処法、そして男性の意識レベルに関してのリアルな現状がわかってきました。

月に1回、生理がない人もいる

Q.生理の有無をお知らせください

生理は基本的に1ヶ月に1回のペースで訪れるものですが、12%の人は「生理がない」と回答。ないと回答した年齢を見てみると、20代よりも30代のほうが多いことがわかります。

20代前半 10.0

20代後半 25.0

30代前半 30.0

30代後半 35.0

低用量ピルや子宮内避妊システム(ミレーナ)でコントロールしている人もいるかもしれませんし、一概には言えませんが、理由がわからないまま生理がない状態の場合は、月経異常の可能性もあるため、婦人科への受診が必要かもしれません。

生理前、生理中は不調を感じやすい

Q.生理前に身体の不調を感じますか?

Q.生理期間中に身体の不調を感じますか?

生理前、生理中にどちらも、不調を感じる人が多いことは一致しているものの、その内容には違いがあります。

【生理前に感じる不調】

1位 頭痛・腹痛 23.4

2位 イライラ 15.8

3位 肌荒れ 11.5

4位 眠気 11.0

5位 乳房のはり・痛み 11.0

【生理中に感じる不調】

「些細なことでイライラしてしまう」

「ちょっとしたことでも感情のコントロールが難しい」

「泣きたくなる」

「お腹を下す」

「偏頭痛のような痛みがある」

「ニキビが治りくい」

生理前は、どちらかというとフィジカル面の症状が多い印象があります。対して、生理中はもっと具体的な症状が表れる人が多く、ひとりひとり不調の出方は異なっているように感じます。

生理前も、生理中にも共通していること

Q.生理前の不調を改善のために服用しているものはありますか?

Q.生理中の不調を改善のために服用しているものはありますか?

生理前、生理中に不調を感じている人の多くは、改善策を講じていないことがわかりました。その理由は、症状をコントロールしにくいと感じているようです。

Q.PMSをコントロールできると思いますか?もしくはコントロールできると思う%を選んでください。

また、「なるべく薬を飲みたくない」「費用対効果が低いから」「副作用がないか不安だから」と、薬に対する不安やコストの面を気にしている人もいました。

男性の意識はまだまだ低い

一方で男性はどのように考えているのか調査してみると、関心が低いことがわかります。

Q.生理やPMSなど女性特有の健康課題について知りたいと思いますか?

圧倒的に「いいえ」が多い中で、「はい」と答えた人のその理由を伺ってみました。中には、「なんとなく」という回答もあるものの、パートナーを思う気持ち、社会問題の視点からそう感じている人もいるようです。

「自分に経験できないことなので興味、関心がある」

「奥さんや周りの人をサポートして、良好な関係を築くため」

「パートナーが生理などに困っているから」

「ジェンダー平等の第一歩だから」

「自身が雇用している従業員に関りがあるので」

オープンコミュニケーションにはまだまだ遠い

また、生理について話したことがあるのかも、男性に尋ねてみました。

Q.周りの女性と生理について話したことはありますか?

どんなときにどんな話をしたのか具体的に聞いてみたところ、「パートナーとの日常会話で」「パートナーが生理、体調不良」「きちんと知りたいから」といった答えが並びました。先ほどの関心度の高さと似たような答えが見られたことから、もしかしたら、関心がある男性は生理について話したこともあるのかもしれません。

男性の行動は二極化している

Q.周りの女性が生理中だとわかった時に意識していることはありますか? 

女性の健康課題への関心や、生理に関するコミュニケーションに比べるとやや高い結果になりました。「はい」と答えた人がどんなことを意識しているのかも聞いてみたところ、「配慮と見守る」というか「放置」の行動パターンが見られました。

【配慮タイプ】

「普段よりイライラしやすいと思うので、怒らせないようにしています」

「できる限り負担をかけないようにし、安静にさせてあげる」

「パートナーの体調が悪い時は家事を積極的に担当する」

放置タイプ

「息をひそめる」

「特に気にしない、話しかけない」

「自分でできることは頼まない。ほっておく」

生理への意識向上は必須⁉

今回の生理に関するアンケートでは、不調を感じながら対処していない女性が多いことがわかり、この点においては、まだまだ改善の余地はありそうです。そして、男性の関心の低さも浮き彫りになったことも考えると、「フェムテック tv」では、性別に関わらず、女性の健康改題に対する意識向上への大切を改めて感じています。

【公認心理師・山名裕子先生のココロの処方箋】〈CASE:8〉生理前になると性欲が 増して……気持ちの切り替え方を教えて!

月経やPMS(月経前症候群)、セクシャルな問題など、女性には特有の悩みや不調がつきものです。その症状は、痛みとなって身体に現れるだけでなく、時に女性の心にも重くのしかかります。なかなか人に話すことができないそんな女性特有の心の問題への対処法を、公認心理師の山名裕子先生に伺います。

今回のお悩み〉

「生理前になると性欲が増すのか、なんだかムラムラとした気分になってセックスのことばかり考えてしまいます。どうすればこの欲求を抑えることができますか?」(20代・派遣社員)

性欲が増すのは男性ホルモンの影響?

「『月経前になると、いつもよりセックスがしたくなる』『そういう気分になる』という経験を持つ女性も少なくないかもしれませんね。月経前に女性の性欲が増すことに関しては、さまざまな説があるのですが、ひとつには月経の直前に女性ホルモンの分泌量が一時的に減ることにより、相対的に男性ホルモンのテストテロンの割合が増えることが理由だとも言われています。

他にも、月経中にはセックスが難しくなるので、『今しておかなくちゃ』という感覚で欲求が高まるのだとも。どちらにせよ『なんだかムラムラおかしな気分だな』と感じるのは、今回の相談者さまだけに限った話ではないのです」(山名先生、以下同)

たしかに「生理前になると普段以上にヤリたくなる」なんて話は、女友達との鉄板ネタな気がします。特定のパートナーがいればいいのかもしれませんが、いない人はその欲求をどうすればいいのでしょう? 

「そんなときには、自分自身でセルフプレジャーを行うのもいいかもしれません。セルフプレジャーには性欲の解消だけでなく、自分自身の身体を知ることができたり、深いリラックス効果を得ることができるなど、さまざまな利点があるんですよ」

他の何かに置き換え、欲求を切り離す

「別の何かに自分の気持ちを切り替える方法もおすすめです。そのためには、自分が心から没頭できることが何なのか、日頃から見つけておくことが大切です。性欲が増して、『誰かと今すぐセックスしたい』という考えが心を支配してしまいそうなとき、その欲望をまずは他の何かに置き換え、切り離す必要があるのです」

「欲望を他に置き換える」とは、具体的に何をすればいいのでしょうか?

「たとえば手芸や陶芸など、手先に神経を集中させるような趣味も良いでしょう。別の何かに集中することで、性欲に支配された思考をいったん自分から手放すことが必要なのです。ハードすぎない運動もおすすめです。軽い筋トレやヨガ、ウォーキングなど、じんわり汗をかくくらいのエクササイズがベストでしょう」

思っていた以上に手軽な行動でいいのですね。

「難しいことをする必要はありません。たとえばヨガの場合、身体を動かしながら身体のパーツや呼吸にも意識を向けますよね。また、筋トレでは筋肉に意識が向くので、思考を切り替える意味ではぴったりなのです。

ウォーキングの場合には、ただ歩くのではなく、筋肉や姿勢を意識して歩くことがポイント。思考と身体は密接にかかわっているので、気持ちが他に向いて、かつ身体も程よくリフレッシュできるような運動がおすすめですよ」

気持ちの切り替えにもトレーニングが必要

「自分の欲求を意識的にいったん手放すことができるようになれば、欲望のままに行動を起こして後から後悔することもなくなるのではないでしょうか。この方法は、一種の『マインドフルネス』だとも言えるでしょう」

『マインドフルネス』とは、過去の経験や先入観にとらわれることなく、今この瞬間に感じる身体の五感に集中する心の整え方のことでしたよね?

「そうですね。最初は思い通りにできなくても、邪念が浮かぶことを否定することなく繰り返し行ううちに上手く切り替えができるようになるはずです。気持ちのリセットにもトレーニングが必要なのです。

ただ、それらの方法を試してみても、不特定多数の人とのセックスを際限なく求めてしまったり、日常生活に支障が出るほど性欲に振り回されているようなら、依存症を疑うべきでしょう。たとえば、仕事も行けないレベルでセックスを求めてしまうとか、お金も時間もあるだけ使ってしまうとか……。そんな自分に気づいたら、迷わず専門家への相談をおすすめします。

そうではなく、月経前に悶々としてしまう程度なら、気持ちを切り替える方法をぜひ試してみてください」

ときに女性は、ホルモンの影響などから、自分の心や身体のコントロールが上手くいかない時期もあるでしょう。そのことを自覚し、対処法を知り、自分自身と上手に付き合う術を身に付けることが大切なのです。

山名裕子氏

1986年生まれ、静岡県浜松市出身。公認心理師。「やまなmental care office」を東京青山に開設。心の専門家としてストレスケアからビジネス・恋愛などの悩みへのカウンセリングを行っている。メディア出演や講演会活動も多数。

山名裕子YouTubeチャンネル:「心の専門家チャンネル

【公認心理師・山名裕子先生のココロの処方箋】〈CASE:7〉夫とのセックスレス。「身体の結びつき」がもたらす女性の心身への影響とは?

月経やPMS(月経前症候群)、セクシャルな問題など、女性には特有の悩みや不調がつきものです。その症状は、痛みとなって身体に現れるだけでなく、時に女性の心にも重くのしかかります。なかなか人に話すことができないそんな女性特有の心の問題への対処法を、公認心理師の山名裕子先生に伺います。

今回のお悩み〉

3年前に結婚した夫とこの1年ほどセックスレスです。ただ仲は良く、私も特に不満はありません。今のままでいいかなと思う反面、夫との身体の結びつきがこのまま一生なくなることにも不安を感じています。パートナーとの身体の結びつきは必要なのでしょうか?」(30代・主婦)

セックスで心が安定

「セックスレスの問題は、私が勤務するメンタルケアオフィスのクライエント様からも日々よくご相談される事案のひとつです。ただ、今回のご相談者さまの悩みは、パートナーのどちらか一方が身体の結びつきを求めているのに、一方が拒否している、というケースではないので、特に問題はないように思います。

『パートナーとの身体の結びつきがなくても大丈夫?』と、心配されているようですが、お互いに納得しての形であれば何も問題ありません。ただ、幸せなセックスが女性の身体や心に良い影響を与える、ということも確かではあるのです」(山名先生、以下同)

「幸せなセックスが女性に与える良い影響」とは、具体的にはどんなことがあるのですか?

「たとえばお互いの合意にもとづいたセックスは、不安感を軽減したり、イライラを抑制したり、集中力を高めたり……。女性の心を安定させるとも言われているんです。また、女性ホルモンも活性化されるので、パートナーとのセックスが定期的にある女性とない女性を比べると、セックスライフを楽しんでいる女性の方が更年期の症状がよりなだらかに起こる、なんて効果も認められているんですよ」

まさに心にも身体にも良いことだらけですね。

「ただ、だからと言って無理にセックスをする必要はありません。前述したような効果はセックス以外の方法でも得ることができるからです。現状、仲の良いパートナーの存在があって、お互いに望むのであれば、無理のない範囲で定期的に行うことはけっして悪いことではない、というだけなのです」

「セックスしたい」と言えない男性たち

「お互いが納得したうえで『私たちには必要ないね』となったのであれば、無理にセックスをする必要はないのですが、大切なのは、そのことに関してのパートナーの考えをさりげなく聞き出すことなのです。と言うのも、たとえば女性が『私たち、セックスはしていなくても仲良しだし問題ないよね』と思っていたとしても、実は相手の男性の本心は違っていたりするパターンもあるからです」

なるほど。たしかに「暗黙の了解」でお互いの総意がとれていると思い込んでいる人も多そうですよね……

「男性側は妻との身体の結びつきを望んでいるのに、妻に何度か断られるうちに、いつしか本音を封印してしまった、というケースも少なくありません。その最たるパターンが、妻の産後です。女性は出産や育児によって身体へのダメージや睡眠不足が続き、産後の数か月から数年にかけて、セックスに気持ちが向かなくなってしまう方も多いようです。産後のホルモンバランスの乱れが影響を与える場合もあります。

その期間に夫からのセックスを拒否し続けたことがきっかけとなり、以降セックスレスになってしまうご夫婦も多いように思います」

夫としても、理由が理由なだけに「本当はもっとセックスがしたい』とは言い出しづらいのかもしれませんね。

「そうですね。ただ、そこが一端となって夫婦仲に亀裂が入ってしまう場合も多々、見受けられるのです」

セックスの話をしよう

「そこで大切なのが、セックスに対するお互いの本音をさりげなく伝え合うことです。とは言っても、なかなか普段の生活の最中に、『最近セックスをしていないけど大丈夫?』と、切り出すのも難しい場合が多いかもしれませんよね」

たしかに「そんな話題を振って、気まずくなりたくない」と思ってしまいそうです。

「そんな場合には、それぞれが日頃なかなか言えない自分の気持ちを伝えやすい環境で2人の時間を作る努力が必要です。一緒に暮らしていたり、長く付き合っているパートナーとも、たまには待ち合わせをして外でデートをしてみたり、ホテルに泊まったり……。非日常感を味わえる雰囲気作りを心掛けてみてください」

ただ、小さなお子さんを育児中のご夫婦の場合、2人きりの時間を作るのは難しいかもしれませんね。

「そうですよね。でも、たとえば子供を寝かしつけた後のわずかな時間でもいいんです。一緒にお酒を飲んだり、テレビを観たりして、夫婦だけの時間を作る努力をまずは心掛けてみてください。日常とは少し雰囲気を変えたムードの中でなら、セックスライフの話も気まずくならずに切り出せるかもしれませんよ。

ただ、セックスについて何度も回数を重ねて話し合いすぎてしまうことには注意が必要です。なぜなら、それが原因となってセックスレスに発展してしまうケースもあるからです。セックスに関して深い話をしすぎることがマイナスに働くこともあるので、2人で1度話し合ってみても解決策が見いだせないようであれば、第三者をはさむカップルカウンセリングもおすすめですよ」

PMSPMDDの症状緩和にも

「人の心と身体は、自分が思っている以上に密接に繋がっており、影響し合っているのです。セックスを含むパートナーとの時間のなかで心が満たされれば、ストレスが軽減され、ストレスが減れば自律神経やホルモンバランスも整います」

心と身体、両方の健やかさが大切なのですね。

「その通りです。また、たとえばPMSPMDDの症状で精神的に不安定になりがちな方や、生理前になるとパートナーとのケンカが増えてしまいがちな方は、日頃から心が安定した状態にあることで、それらの辛い精神症状が軽減されることもあるのです。

お互いの同意にもとづいたセックスライフを送ることで、愛する人に求められ、大切にされている、という幸福感が女性の心身に良い影響を与えることは間違いないのですが、セックスがあってもなくても、最も大切なのはパートナーとのコミュニケーションだと言うことを忘れないでください」

日本人は性やセックスに関する会話を避けがちな傾向がありますが、どちらかが我慢をしている状況では、いつか綻びが生じてしまいます。自分たちなりのセックスライフをパートナーと見つけられたらステキですね。

山名裕子氏

1986年生まれ、静岡県浜松市出身。公認心理師。「やまなmental care office」を東京青山に開設。心の専門家としてストレスケアからビジネス・恋愛などの悩みへのカウンセリングを行っている。メディア出演や講演会活動も多数。

山名裕子YouTubeチャンネル:「心の専門家チャンネル

【vol.5】月と運気のはなし〜9/7 new moon〜

乙女座の新月は、デイリーアイテムを見直して、運気も印象もアップ!

 

9月7日は乙女座の新月に。

午前9時52分がジャスト新月なので、7日の夜は新月の願い事をするとよさそうですね。

新月の願い事についてはこちらをチェック→『【vol.3】月と運気のはなし〜8/8 new moon〜』

 

新学期の始まりでもある9月を迎えると、ここから年末まで体感速度が早まり、やりたかったことがほとんどできないまま、気付いたらもう年末! なんてことも。

そんなことにならないように、今年やってくる残り4回の新月の願い事は、しっかりと向き合ってアップデートしていきたいですね。

 

乙女座には「規則正しい生活」や「整理整頓」、さらに「ダイエット」というキーワードがあるそう。

規則正しい生活で、整理整頓する、まさにいろんな意味でダイエットですね(笑)。

 

風水で9月は「土」の気を持つ1カ月だそう。

自分の土壌(ベース)を整えることで、運気のベースがアップして幸運体質になるとも。

まさに乙女座新月が教えてくれるように、自分に合った規則正しい生活をはじめ、生活必需品や服、さらには人間関係などの自分のベースになるものの整理整頓をするグッドタイミングかもしれません。

 

ベースになるものと言えば、普段使いのものをアップデートするのもおすすめ。

毎日使う食器やリネン類、インテリアや美容グッズなど、なかなか向き合う機会もなく、なんとなくずっと使っているものもありそう。

なので、新時代を迎えた乙女座新月を機に、毎日当たり前のように使っているものを、この1カ月かけてアップデートしてみてはいかがでしょうか。

 

今年は特に自分自身のグレードを上げるといい年だそうなので、普段使いのものを何かひとつでもワンラングアップすると、いろいろな気づきがあったり、そこからステイタスの良い気が得られそう。

「少し贅沢かな」と思っても、毎日使うものは減価償却の観点から見ても理に適っているし、使うたび、触れるたびに気分が上がって、一緒に運気も上がります!

そして、目に見えないものが大切と言われる風の時代こそ、醸し出す印象が大切で、その印象は思いのほか普段使っているものから形成されるとも。

 

そしてもうひとつ大切なのが、毎日使うものこそ、お気に入りのものを。

お気に入りとは「気」が「入る」と書くので、自分の「気」が宿り、その「気」が自分にきちんと返ってくるもの。

どうでもいいものを毎日使うことは、今大切とされている自愛(自分を大切にする、自分らしく生きる)にならないので、できるだけお気に入りに囲まれる生活を心掛けて自分自身を大切に。

 

毎日使うものや目に触れるものこそ、「お気に入り」だったり、「ちょっと贅沢」なものを、この9月に選んでみて。

その思いが、運気や印象となって、自分自身のベースを整えてくれるでしょう。

 

デイリーアイテムを見直して、幸運体質に!

素敵な新月を!

 

コロナ禍でストレス増!PMSや生理への影響とその改善策を産婦人科医のえんみちゃんに聞く

現代人は忙しくストレスフルと言われている中で、長引くコロナ禍もあり、心身ともに負担が大きくなっているのではないでしょうか。その影響を受けているからなのか、疲れやすくなっていたり、PMSや生理の症状に変化が出てきているという人もいるかもしれません。

子宮や卵巣がストレスに影響される理由

PMSや生理(月経)の症状はひとりひとり異なります。その前提があったうえで、ストレスによって生理不順が起きたり、ホルモンバランスだけではなく、複合的な要因で起こると言われているPMSへの影響も否定はできないと思います」と、教えてくれたのは、中学校、高校などで性教育の講演を行い、えんみちゃんの愛称で知られる産婦人科医、遠見才希子先生。

PMSや生理に関係している女性ホルモンは、脳からの命令によって卵巣から分泌されています。その際、身体の仕組みとして、脳にある視床下部から脳下垂体、卵巣という流れを辿りますが、この視床下部がストレスの影響を受けやすいと言われています。そのため女性ホルモンの分泌にも変化が起こり、いわゆるホルモンバランスの乱れによって生理不順につながる場合も。

一概にストレスといっても、コロナ禍という状況に限らず、食事や運動、体重の変化など、日常生活の中にあるさまざまなことが影響してきます。子宮や卵巣がそのような影響を受けてしまうのは、同じ臓器でも心臓や肺とは違い、直接的に生命維持にかかわっていないからです。だからこそ、ちょっとお休み状態になったり、命令を出すのが遅れたり……と、ストレスによる変化を受けやすいと考えられています」

生理周期は28日とは限らない

ストレスの影響によって、生理不順が起こる可能性も否定できないことがわかりましたが、その前に自分の生理周期は知っていますか?生理は身体のバロメーターといえるので、まずは判断材料となる生理周期を知っておくことは大切です。

「生理周期は28日というイメージが強いですが、正常な周期は24日から38日と、意外と幅があります。たとえ28日周期でなくても、生理不順には該当しませんので、安心してください。

自分の生理周期を知ったうえで、24日から38日の正常範囲を超えて、短い周期になってしまっている、長い周期になってしまっているときは、ストレスなどの影響を受けているかもしれないと、気に掛けるきっかけにしてもらうのがいいと思います。また、生理不順をコントロールする低用量ピルや子宮内避妊システムといった選択肢もあるので,産婦人科で相談してもらえたらと思います」

PMS日記で症状の変化を見つける

生理前から生理中にかけて、イライラしたり、落ち込みやすかったり、むくみやすかったり……と、心身共にいろんな症状が出てくるのが、月経前症候群=PMS

PMSの症状が表れるのは、女性ホルモンの影響とも、それ以外の要因も合わさって複合的に起きているとも言われていて、これといった原因はいまだにわかっていません。どんな症状が表れるかなど、傾向と対策はひとりひとり異なります。そのため、自分のPMSの症状を把握することも治療のひとつです。

日記を書くように、手帳やアプリなどにPMSの症状を記録していきます。1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と続けて記録することで、生理の何日前からイライラしやすくなって、何日前にはむくみがひどくなるなど、だんだん傾向がわかってきます。

傾向がわかると、今は生理何日前だから、プライベートの予定は入れず、家でゆっくり過ごそう。PMSの症状が表れる前に大変な仕事を片付けておこうと、すべてをコントロールすることが難しくても、何かしらの対策がとれることもあります」

自分の身体を知って対策する

ストレスの受け方も、PMSや生理の症状もひとりひとり異なることを考えると、やっぱり自分の身体を知ることが改善への第一歩。

社会的に変化が起きやすくなっているからこそ、自分の身体を知ることが重要に。まずは自分の生理周期を知ること、そしてPMSの症状を記録してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

遠見才希子氏

えんみちゃんの愛称で知られる産婦人科医。大学時代から全国の中学校、高校などで性教育の講演を行っている。子どもと一緒に性教育について考える絵本『だいじ だいじ どーこだ?』(大泉書店)も話題。

twitter@emmi__chan

痛み止めを飲むタイミングは?意外と知らない生理のこと

正常な生理周期は?痛み止めは飲むタイミングは?そもそも痛みが起きるたびに飲んでもいいの?など、毎月、訪れる生理について、気になることだけではなく、意外と知らないこともあるかも。そこで、えんみちゃんの愛称で知られる産婦人科医、遠見才希子先生に生理の疑問について教えていただきました。

生理の始まりから生理周期

「初経を迎える平均年齢がおよそ12歳。そこから12年かけて排卵を確立していくので、初経を迎えてから生理(月経)が半年間こないこともあるくらい、その間の生理は不順です。そして、排卵が確立されてから生理痛が出始めます。そのため、今よりも、中学生、高校生の頃に生理痛が強かったという人もいると思います。

成人してからも生理の症状には個人差があります。生理周期といえば28日というイメージが強いからか、28日周期でないと生理不順だと思っている方もいますが、そうではありません。正常な生理周期は2438日と、幅があるため、自分の生理周期を知っておくことが大切です。自分の生理周期を知ったうえで、短くなったり、長くなったりしていないかを把握してみてください」

毎月、生理があることがいいとは限らない?

毎月、周期通りに生理がくると安心しますが、気を付けておきたいこともあります。

「現代女性は、生涯450回くらい生理があると言われています。妊娠・出産回数が多く、生涯で50回という時代もあったと言われており、個人差はあるものの現代女性には生理に関する負担の増加が考えられます。

生理は基本的に、毎月あり、子宮内膜がはがれることで腟から体外に出ていきます。しかし、子宮内膜の一部が逆流して卵管や卵巣、骨盤の中に入ってしまい,それが子宮内膜症の原因になるという説があります。子宮内膜症は生理の回数が蓄積されるほど進行していきます。

そして、排卵による刺激の蓄積などによって、将来的に卵巣ガンにかかわってくるとも言われています。生理がある女性は誰もが、子宮内膜症、卵巣ガンなど、女性特有の病気のリスクを抱えていることになります。

こういう話を聞くと驚いてしまうかもしれませんが、知識として得ておくことは大切です。自分の身体に起きるかもしれないことを知っておくことで、生理をコントロールするために低用量ピルや子宮内避妊システム(ミレーナ)を取り入れてようかなと、自分の身体に関する選択を考えるきっかけになりますよね」

慢性的な貧血は要注意!

例えば、経血量が多い過多月経の場合、医学的には1回の生理周期で150mL以上という目安の数字はありますが、自分で測るわけではないのでわかりにくいですよね。なので、下記のようなことが判断材料になります」

レバーのような塊が続いている

多い日用のナプキンが12時間でいっぱいになる

おむつを使いたいと思うくらいの経血量がある

健康診断などで、貧血を指摘されたことがある

「生理による慢性的な貧血に身体が慣れてしまって症状を自覚していないという人もいますが、生理がある年齢で、健康診断で貧血を指摘された場合は、生理が原因になっていることが多いです。立ちくらみ起こすなど、貧血っぽくなるのがお決まりという人も、経血の量が多い可能性があるため、産婦人科の受診をおすすめします」

経血量が多くなる原因として子宮筋腫や子宮内膜症の可能性もあります。いつものことだからと、そのままにするのではなく、一度受診をしてみましょう。

痛み止めはタイミングが重要!

生理痛は我慢するもの、痛み止めは耐性ができるから飲みすぎるのはダメと、言われたことがある人もいるのではないでしょうか。遠見先生は、「生理痛があるときは、痛みを我慢せず、痛み止めを飲んでください」と話してくれました。

「痛み止めを飲むときに意識してほしいのは、飲むタイミングです。

痛み止めの作用は、起きている痛みを抑えるのではなく、痛みが作られる過程をブロックすることです。痛くなってからではなく、痛くなりそうだなと思ったら飲んでください。もしくは、毎回、生理2日目に痛みが出るという人は、生理が始まった1日目から飲んでも問題ありません。

そして、パッケージに書かれている用法、用量の範疇であれば、薬の効果が切れたと感じる前に飲んでも、飲みすぎにはなりません。

飲むタイミングを意識することで、痛みの感じ方、生理期間の快適さは変わってくると思います」

ただし、あくまでも対症療法にすぎないので、痛みが取れたからといって、子宮や卵巣に問題がないと言い切れるわけではありません。生理の悩みなど心配なことがあればいつでも産婦人科を受診してください。また、セックスの経験がある20歳以上の女性は定期的な子宮頸がん検診の対象になります。

身体の自己決定をするための知識を得る

「なによりも大切なのは自分の身体は自分のものだということです。

中学校、高校の性教育の講演で,自分の身体は誰のものかを聞くと、自分のものだよと生徒たちは答えます。当たり前のことなのに、普段なかなか意識する機会がなかったり、生理や性に関することは個人の経験談で話されることが多く、勝手に決めつけられてしまったりすることもあるかもしれません。自分の身体は自分のものだから、自分の身体のことは自分で決めていいんです。

一人ひとりのセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス・アンド・ライツ(性と生殖に関する健康と権利)が尊重されるためには、生理をはじめ、PMS、セクシュアルウェルネスなどの知識が得られ、個人だけでなく社会全体で問題が共有され、性教育や社会のシステムが整備されることも必要だと感じています」

遠見才希子氏

えんみちゃんの愛称で知られる産婦人科医。大学時代から全国の中学校、高校などで性教育の講演を行っている。子どもと一緒に性教育について考える絵本『だいじ だいじ どーこだ?』(大泉書店)も話題。

twitter@emmi__chan

【フェムテック tvアンケート】生理前、生理中、不調を対処しない人が多いのはなぜ?

2030代の女性300名を対象にアンケート調査をしたところ、生理前、生理中に何かしらの不調を感じる人が7割以上いることがわかりました。それと同時に、不調を感じても対処しない人が多いことも判明!

生理前から生理中にかけての不調は当たり前!?

Q.生理前に身体の不調を感じますか?

Q.生理中に身体の不調を感じますか?

生理前、生理中、それぞれに不調を具体的に見てみると、このような症状が表れているようです。

【生理前】

頭痛・腹痛 23.4

イライラする 15.8

肌荒れ 11.5

【生理中】

腹痛 60.6

下痢または便秘 30.3

眠気 29.8

PMSはコントロールが難しい!?

それと同時に、不調を改善すために市販薬や漢方薬などを服用しているかどうかを聞いてみたところ、これまた70%を超える人が何もしていないと回答しています。

Q.生理前の不調を改善のために何か服用しているものがありますか?

例えば、ケガをした場合、消毒をして、バンドエイドを貼るなどの処置をとると思います。でも、生理前、生理中の不調に関しては、市販薬や漢方薬、ピルなどを服用して対処しているのは全体の26%しかいません。不調をそのままにしている理由としては、その症状をコントロールしにくいと感じているからのようです。

Q.PMSをコントロールできると思いますか?もしくはコントロールできると思う%を選んでください。

もっとも多いのは、全体の45%を超える「PMSをコントロールできると思わない」という回答。「いつものことだから」と、諦めモードということなのかもしれません。この傾向は、生理中に起こる不調に対しても見られます。

不調をそのままにする理由

Q.生理中の不調を改善のために何か服用しているものがありますか?

生理前の不調に比べると、やや低いものの「特になし」と答えた人は63%。その具体的な理由を見てみると、このような意見がありました。

・なるべく薬を飲みたくないから

・我慢できる程度だから

・何を服用したらいいかわからないから

・副作用がないか不安だから

・費用体効果が低いから

薬に対する不安やコストパフォーマンスを気にしている人もいれば、「わからない」と知識不足を感じさせる回答も。

健康意識が高いほど、パフォーマンスがよくなる

不調が起きたとしても、37日の生理期間、生理前も含めると約2週間をやり過ごせば大丈夫と思うかもしれません。ですが、1ヶ月のうちの半分は不調を感じながら過ごすことになり、それが毎月訪れると考えると自分が思っている以上にストレスがかかっている可能性も。

現に、経済産業省が2019年に発表している『健康経営における女性の健康の取り組みについて』の中では、生理に伴って起こる症状による労働損失は4911億円と試算されています。

あまりに大きな金額でピンとこないかもしれませんが、確実に、不調による損失は生まれているといえます。それは、社会や会社全体の取り組みだけではなく、女性自身の知識不足が一因となっていることもわかってきているのです。

日本医療政策機構による『働く女性の健康増進に関する調査2018(最終報告)』では、ヘルスリテラシーが高い女性のほうが、仕事のパフォーマンスが高いという調査結果が示されています。

この結果は、仕事だけではなく、家事との向き合い方やパートナーとの関係性など、生活の中にあるさまざまな事柄にも、同じことがいえるのかもしれません。

自分の身体について考えてみる

生理前、生理中に身体や気持ちが示している不調に対して何もしないのは、自分の大切な身体のことをおざなりにしているともいえます。もしかしたらその不調には、病気が隠れている可能性もあることを考えると、きちんと調べて、必要ならば専門機関に相談することも選択肢のひとつです。自分の身体をケアするのは自分であることを意識していきたいですね。

ぜひ、不調を解消するための知識を得ていくことを心がけてみてください。自分の身体と向き合い、知っていくことは、ヘルスケアのひとつ。そして、ヘルスリテラシーの向上や毎日の暮らしがよりハッピーになることにもつながっていきます。

膣の健康維持のカギを握る?今、話題の乳酸菌でデリケートゾーンケア

フェムテックの流れが広がり、さまざまなサービスやアイテムが登場しています。そんな中、女性特有の悩みにアプローチできるかもしれない成分として、乳酸菌への注目が高まっています。

腸と同じように膣にもフローラがある

腸内フローラという言葉を聞いたことがある人も多いと思います。腸内に生息する数百種類、数百兆個の細菌が花畑のように広がっていることから、フローラと呼ばれるようになったと言われています。

膣内にも、腸と同じように善玉菌、悪玉菌など細菌が生息しています。細菌が存在しているからこそ、デリケートゾーンはトラブルが起きやすいともいえるのです。

医療事業や機能性食品を展開する帝人株式会社が、『女性特有の悩みに関する調査(※1)』を実施したところ、実に90%近い人が、1度でもデリケートゾーンに悩みを感じたことがあると答えています。

Q.デリケートゾーンに悩みを感じたことはありますか?

その悩みとして多いのは下記の通りです。

かゆみ 72.2

ニオイ 44.1

蒸れ 39.9

おりものの状態 35.2

かぶれ 33.4

黒ずみ 16.9

気になる症状に対しては早めに対処したほうがいい場合もあります。例えば、32%の人が気になると答えている「おりものの状態」。もし、魚のような生臭さがある、色が灰色っぽい、粘り気がなく水のようにサラサラしている、量が急に増えたといった変化が出てきたのならば、細菌性膣症の可能性が考えられます。しかも、細菌性膣症にかかる人の半数以上は無症状という報告もあるそうです。

出典:「性感染症 診断・治療 ガイドライン2016

そのため、おりものの状態をはじめ、デリケートゾーンに対する意識を高めてセルフチェックを行い、変化を感じ取れるようにしておくことが大切。

細菌はバランスが重要!

かゆみやニオイなどのトラブルが起きてしまうのは、膣内フローラが乱れている証拠。ストレスやホルモンバランス、抗生物質の服用など、さまざまなことが要因となって、いい働きをする善玉菌よりも、悪さをする悪玉菌が増えてしまっている状態です。もしかしたら、良かれと思って行っていた膣の洗浄が過剰となって、悪玉菌が増えてしまっている可能性もあります。

とはいえ、善玉菌が多ければいいというわけではありません。あくまでも、善玉菌と悪玉菌、どちらの細菌も優位になることなく、バランスのいい状態を保っていることが重要です。

膣内フローラを整える乳酸菌とは?

乳酸菌にはさまざまな種類がありますが、その中でも、「乳酸菌,GR-1」と「乳酸菌,RC-14」は、膣内に定着することから、フェムテックの分野で注目されています。

【「乳酸菌,GR-1」の特徴】

膣内に定着する

生きて腸および膣まで届く

悪玉菌を抑制するバクテリオシン様物質を産生する

膣内フローラを正常に保つ

「乳酸菌,RC-14」の特徴

膣内に定着する

生きて腸および膣まで届く

悪玉菌を抑制する過酸化水素を産生する

膣内フローラを正常に保つ

この2種類の乳酸菌をバランス良く配合したものが「乳酸菌UREX(ユーレックス)(※2)」と呼ばれ、膣内フローラを整える働きが期待されています。デンマークにあるバイオサイエンス企業によって発見された乳酸菌で、日本でも本格展開が始まりました。注目される理由には3つ挙げられます。

理由1. 他の乳酸菌に比べると、膣内の滞在時間が長い

理由2. 乱れた膣内フローラが改善

理由3. 膣内フローラのいい状態を維持

「乳酸菌UREX」が膣内に長時間滞在することで、状態がいい場合はそれを維持し、状態が不安定な場合は改善していくことがわかっています。

乳酸菌UREX配合のアイテムも登場!

フェムテック業界注目の成分「乳酸菌UREX」は、テクノロジーを用いず、女性の健康課題を解決するフェムケアアイテムにも取り入れられています。

ミライト 乳酸菌UREX60粒)¥2,970ミライト

さらには、乳酸配合(※)のジェルで膣内を洗う、膣洗浄器もあります。不規則な日が続いたり、ストレスを感じたときに肌が荒れることがあるように、膣内も乱れています。そんなときに膣洗浄器を取り入れるのがおすすめです。

※洗浄液を弱酸性にするためのpH調整剤として

インクリア(3本入)¥1,320(ハナミスイ/問い合わせ03-6304-5986医療機器認証番号:225AFBZX00021000

アプリケーターを膣内に挿入し、ピストンを押し出して洗浄液を注入します。弱酸性のジェルが膣内にゆっくりと広がり汚れなどを排出してくれます。毎日のスキンケアのように、デイリーユースすることで、膣内を清潔な状態に保つサポートをしてくれます。

デリケートゾーンに関する悩みは、まだまだ相談しにくいところある分、日々の暮らしの中で取り入れられるケアアイテムがあると心強いですよね。

乳酸菌もデリケートゾーンケアの味方に

フェムテックの広がりとともに、「これまでよりもデリケートゾーンへの意識も高まっている!」という人もいるのではないでしょうか。きちんと向き合うことで、ちょっとした違和感や変化に気が付きやすくなります。特に、湿度や気温が高い時期は、デリケートゾーンにトラブルが起きやすくなる傾向があるため、清潔さを保つ意味でも、目的に合ったアイテムを味方につけながらケアをしてみてくださいね。

(※1

調査名:女性特有の悩みに関する調査(帝人株式会社)

調査機関:2021514日~2021517

対象者:2050代の全国の女性1000

(※2

UREXはクリスチャン・ハンセン社の登録商標です。